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雑文
「雑文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雑文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「HUMAN LOST」より 著者:太宰治
) 右の二作、プランまとまっていますから、ゆっくり書いてゆくつもりです。他の
雑文は、たいてい断るつもりです。 その他、来春、長編小説三部曲、「虚構の彷徨。....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ものは二束に過ぎないばかりか、戯曲や小説のたぐいは一つもない、すべてが随筆めいた
雑文ばかりである。その随筆も勿論全部ではない、おそらく三分の一か四分の一ぐらいで....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
現象の表面を匍匐するか、偶然な内容を固執する。ジャーナリズムと云えば、悪くすると
雑文を書いて金をかせぐ主義だと常識は思っている。勿論少し考えて見ると、ジャーナリ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
端にいうと、評論が今日盛んだということと同じ系統の現象だったのである。随筆は一面
雑文雑筆とも考えられているが、アディソンやスティールによる「スペクテーター」など....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
いる。センセーショナルな言論を印刷出版することによって金を儲けたり、新聞や雑誌に
雑文を書いて生活費の足しにしたり名を売ったりする一つの態度、という意味に於て一つ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ていた。彼女はしばしば私に手紙をよこすようになった。私は彼女に、気随に書いた詩や
雑文をみせて批評を乞うた。彼女は私の詩を愛してくれた。けれど、彼女は私の数珠をき....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
にたのまれて飜訳をやったことがある。この男は中学時代から諸方の雑誌へボクシングの
雑文を書いていたが、私にボクシング小説の飜訳をさせて「新青年」へのせた。「人心|....
「ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
のヨリタカ君のところへ泊つたことがある。私は未明に起きて、彼らが目をさますまでに
雑文一つ書いた。それから少し酒をのもうといふので、近所のおそば屋にウヰスキーがあ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
春になったころには、完全に医者の手をはなれ、執筆の自信も十分に出来、ちょいちょい
雑文などを書くようになったが、それでも第五部の続稿にはなかなか手がつかなかった。....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
つまらないであろう。 (『中央公論』昭和九年九月号。原題「トオキイ監督の苦悶――
雑文的
雑文――」)....
「大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
に似てはいないだろうか。 蛍の風流もいい。しかし、風流などというものはあわてて
雑文の材料にすべきものではない。大の男が書くのである。いっそ蛍を飛ばすなら、祇園....
「チェーホフ試論」より 著者:神西清
医者」などおびただしい筆名にかくれて、七年間に四百篇を超えるユーモア短篇、小品、
雑文、通信記事の類を、滑稽新聞や娯楽雑誌に書いた。一家の扶養と学資かせぎが本来の....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
ものは二束に過ぎないばかりか、戯曲や小説のたぐいは一つもない、すべてが随筆めいた
雑文ばかりである。その随筆も勿論全部ではない、おそらく三分の一か四分の一ぐらいで....
「広告」より 著者:伊丹万作
のりつぱな本も売れゆきはあまりよくないということを彼から聞かされた。 私は私の
雑文に興味を持つて下さるほどの人々にお願いする。なにとぞ彼の本を買つてください。....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
放言は評論ではないと云ったが、之を文章にしたら評論ではなくて何になるか。恐らく
雑文というようなカテゴリーが夫かも知れない。そうするとつまり、この場合には、評論....