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「雑著〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雑著の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
一人前のクリスチァンで、横文字の書物にばかり読み耽った。 内村鑑三先生の「警世雑著」を愛読している時分、ひどく先生の影響を受けて米国のカレッジ熱に浮され、金の....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
今日も斯くは降りきと秋の雨 眺めて独君をしぞおもふ 程なく翁から其|雑著出版の事を依頼して来た。此春翁と前後して北へ帰った雁がまた武蔵野の空に来鳴く....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
田|京水の説を筆受したもので、抽斎の著述中江戸時代に刊行せられた唯一の書である。雑著には『晏子春秋筆録』、『劇神仙話』、『高尾考』がある。『劇神仙話』は長島五郎....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
が乏しかったから、初めから文人になれようともまたなろうとも思わなかった。が、小説雑著は児供の時から好きでかなり広く渉猟していた。その頃は普通の貸本屋本は大抵読尽....
上野」より 著者:永井荷風
っこう》して其品致を下さなかった。さればこの時代に在って上野の風景を記述した詩文雑著のたぐいにして数寄屋町の妓院に説き及ばないものは殆《ほとんど》無い。清親の風....
正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
がしたのである。 かつて大正十五年の春にも正宗君はわたくしの小説|及《および》雑著について批評せられたことがあった。その時わたくしは弁駁《べんばく》の辞をつく....
向嶋」より 著者:永井荷風
たわけではない。折々の散歩から家に帰った後|唯《ただ》机辺に散乱している二、三の雑著を見て足れりとしている。これら座右の乱帙中《らんちつちゅう》に風俗画報社の明....