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「雑話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雑話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
ゅんせい》一二三と云う句を得た。余は別に和尚《おしょう》に逢う用事もない。逢うて雑話をする気もない。偶然と宿を出《い》でて足の向くところに任せてぶらぶらするうち....
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
件、喫飯《きっぱん》の件、談判の件、懸引《かけひき》の件、挨拶《あいさつ》の件、雑話の件、すべて件と名のつくものは皆口から出る。しまいには件がなければ口から出る....
血の文字」より 著者:黒岩涙香
り廊下へ進み入り曲り曲りて但有る小室の前に出れば中には二三の残り員、卓子を囲みて雑話せるを見る、余は小声にて目科を控え「今時分藻西太郎に逢う事が出来ようか」と問....
観画談」より 著者:幸田露伴
わが有っている者を吝みはしないが、人からは何をも求めまいというような態度で、別に雑話を聞きたくも聞かせたくも思っておらぬ風で、食事が済んで後、少時三人が茶を喫し....
蒲団」より 著者:田山花袋
る商人もあった。呉あたりに帰るらしい軍人の佐官もあった。大阪言葉を露骨に、喋々と雑話に耽ける女連もあった。父親は白い毛布を長く敷いて、傍に小さい鞄を置いて、芳子....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
は学校の先生達の卒業生売込運動や卒業生の各種のヒロイズムでも解消しないし、「世間雑話」的な世渡り精神でも役に立たぬ。そうした種類の粒々たる心労も、例えば軍需景気....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
船は六月三日の朝早く碇をあげた。 ――一九二三年八月十日、東京にて―― 外遊雑話 一 いつも旅をする時には、行きは大名帰りは乞食、というのがおきまりなのだ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して水入らずにやれば、誰に遠慮もいらぬこと。 その、遠慮の入用のない秘密会議の雑話と、熟議と、談論とを混合してみると、さすがにこれは炉辺閑話とは全く趣を異にし....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
おり、晩餐《ばんさん》は既に終わりかけていた。 六 うぬぼれの一章 食卓の雑話、恋のさざめき。いずれ劣らぬ捕え難いものである。恋のさざめきは雲であり、食卓....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
座敷牢などに入れられしほどの待遇にて、この両人の内、代る代る護衛しながら常に妾と雑話をなし、また食事の折々は暖かき料理をこしらえては妾に侑《すす》める抔《など》....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
峰延上人を鑑真だと云っているが、古くその説はない。) 本号所載宮武省三君の憑物雑話の中に、南洋にも全くこれと同じ様な行事のあることが見えているが、かくの如きこ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
り、芝崎、斎藤、金沢、飯田、森本等の諸氏と会食し、さらに領事館官宅に至り、一席の雑話をなす。会する者約三十人。領事代理田中敬一氏は、山地視察の途に上られ不在なり....
穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
たもので、同国では貨幣に牛頭を鋳出し、これをベコと称すとのことである(牛の伝説と雑話)。なおケルレル著の家畜史はこの点につき詳説している。 我国の家畜の分布と牛....
」より 著者:中谷宇吉郎
は何回繰返して言っても過ぎることはないであろうと思われる。 第二 「雪の結晶」雑話 一 雪の結晶は誰が最初にその姿を正しく認識したであろうか。そして、その後....
学生の技能と勤労大衆」より 著者:戸坂潤
は学校の先生達の卒業生売込運動や卒業生の各種のヒロイズムでも解消しないし、「世間雑話」的な世渡り精神でも役に立たぬ。そうした種類の粒々たる心労も、例えば軍需景気....