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「雑説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雑説の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たとか、奥殿から大きい蝙蝠《こうもり》が飛び出して諸人をおどろかしたとか、種々の雑説が世間に伝えられた。古い大名屋敷には往々そんな怪談が付きまとうので、屋敷跡の....
近時政論考」より 著者:陸羯南
年末に『予算論』と言える小冊子を出したるのみ。しかれどもこれみな反訳にあらざれば雑説のみ、較々著述の体を具えたるものは本篇をもってはじめてとなす。ただ新聞記者の....
運命」より 著者:幸田露伴
これを輔くるの鮑師、曼尼、公孫大娘、聶隠娘等皆女仙なり。鮑聶等の女仙は、もと古伝雑説より取り来って彩色となすに過ぎず、而して月君は即ち山東蒲台の妖婦唐賽児なり。....
迷信解」より 著者:井上円了
源平時代より以前にありしに相違ない。その当時は高位貴顕のそばに婦女子の侍しいて、雑説、奇談をその君に申し上げ、方位、方角などを女子とともに忌み嫌うことになりたり....
山の人生」より 著者:柳田国男
其家の傍に捨て置き帰るといへり」などといっている。実際の遭遇がようやく稀になって雑説はいよいよ附け加わるので、これなども支那の書物の知識が、もう半分ばかりもまじ....