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雑録
「雑録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雑録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
書いたように記憶している。頭も尻尾《しっぽ》もないような物だった。その頃は新聞に
雑録というものがあった。朝野《ちょうや》新聞は成島柳北《なるしまりゅうほく》先生....
「読書法」より 著者:戸坂潤
かった。評論雑誌は云うまでもなく、学術雑誌に於てさえ、巻末のどこかに、ごく小さく
雑録風に載せられているに過ぎなかった。それもごく偶然に取り上げられたものが多くて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ほりえ》に、四脚の蜥蜴イグアナを二脚に作《し》たもあった由。 また『蒹葭堂
雑録』に、わが邦で獲た二足の蛇の図を出せるも、全くの嘘《うそ》蛇《じゃ》ないらし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
てしまいます」 馬絆といい、馬黄精といい、いずれも蛟の種類であるらしい。(遂昌
雑録) 廬山の蟒蛇 廬山のみなみ、懸崖千尺の下は大江に臨んでいる。その崖....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
べたが、河童や海亀の親類である事は善庵随筆に載っている「写生図」と記事、また※庭
雑録にある絵や記載を見ても明らかである。河童の写生図は明らかに亀の主要な特徴を具....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
鰒《あわび》を同様に見立つる事、喜多村信節《きたむらのぶよ》の『※庭《いんてい》
雑録』にも見える。次に岸本由豆流《きしもとゆずる》が件《くだん》の文の「何の葦影....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
も文学評論ともつかない妙な評論書きになってしまった。そして今ではまた、こんな甘い
雑録に、ようやく口をぬらしている。 監獄人 しかし、今だってまだ、多少の野心....
「元日」より 著者:夏目漱石
、世間が夫《そ》れに雷同《らいどう》しているうちは新聞社が困る丈《だけ》である。
雑録でも短篇でも小説でも乃至《ないし》は俳句漢詩和歌でも、苟《いやし》くも元日の....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、糸七……本名か。」 「まさか――署名は――江戸町河岸の、紫。おなじ雑誌の翌月の
雑録さ。令嬢は随。……野郎は雑。――編輯部の取扱いが違うんだ。」 「辛うじて一坂....
「日記」より 著者:宮本百合子
要〕学校出席、作文「鏡」 一月三十一日(土曜)晴 寒 〔摘要〕学校出席 〔
雑録〕 一月 一月十二日、クラシックは或る程度まで中々なつかしいはなしにくい....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
。台石の蓮花の中に、延宝八庚申正月八日とあるのは、この碑を建てた日である、と※庭
雑録に載っている。戸崎町は、私の陋屋から遠くはない。近く小春日を選んで、祥雲寺に....
「鎖ペンを握って」より 著者:種田山頭火
でうたってみた。断るまでもなく与太郎の囈語《たわごと》みたいなものである。本号の
雑録があまり淋しいから、筆序に書いて置きました。真面目に読んで下さると、諸君より....
「迷信解」より 著者:井上円了
そのことを吹聴するようになる。これ、適中せる卜筮談の世に多きゆえんである。『視聴
雑録』と題する書中に、「昔、江戸浅草に住める商人某が黄金を失い、筮者を招きて占わ....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
、二十行四十三字詰菊版六十五頁にわたる長論文を始めとして、以下これに関連する論文
雑録等六篇を起稿する程の努力も出来たのだ。かくて同人諒解の下に翌五月の歴史地理全....
「はつ恋」より 著者:神西清
の肘掛椅子のそばに腰を下ろして、持ち前のなだらかな響きのいい声で、『討論新聞』の
雑録欄を読んでやっていた。母の方は、あまり身を入れずに聞いていて、わたしの姿を見....