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雖
「雖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雖の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
ト》 天主怒而貶入地獄《テンシユイカツテオトシテジゴクニイル》(中略) 輅斉
雖入地獄受苦《るしジゴクニイツテクヲウクトイエドモ》 而一半魂神作魔鬼遊行世間....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
した光は我我の地球へ達するのに三万六千年を要するそうである。が、ヘラクレス星群と
雖《いえど》も、永久に輝いていることは出来ない。何時か一度は冷灰のように、美しい....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
節)、是れ初代の信者の多数の実験せし所であって、キリストを明白に証明して、今日と
雖も稍々之に類する困厄の信者の身に及ばざるを得ないのである、而かも信者は悲まない....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
は無い。どうやらそれは警視総監のことを云っているのだろうが、市長さん狼狽したりと
雖も、管轄を間違えるとは何であるかといいたくなる。 尤もあの室で、偶然市長の口....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
イたることは、絶対に他人に洩らしてはならぬのみか、同志であるものを発見したときと
雖も、その事情を明かし合ってはならぬこと、但しスパイをつとめるについて、事情をあ....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
の放送受信を始めてから四十日ほども経ったころには、流石|物好きからやり出した僕と
雖も、少々この「永遠の梨の礫」には倦きて来ました。厭気のさしたのを自覚すると、実....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
通ずる坑道は何故か、厳然と閉鎖されたまま、その扉に近づくことは、司令部付のものと
雖も禁ぜられていた。それは一つの大きい謎であった。司令部内で知っていたのは、司令....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
を度外して浮世を茶にして自ら慰めるより外仕方が無かったのである。 勿論、今日と
雖も文人の生活は猶お頗る困難であるが二十何年前には新聞社内に於ける文人の位置すら....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
、これを防ぐに方法なしというものを頂きとうございますの」 「そうなんです。戦艦と
雖も飛行機には弱く飛行機と
雖もロケーターには弱く、ロケーターと
雖も逆ロケーター式....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
点いて、老人が殊勝に坐って、御法の声。 「……我常住於此 以諸神通力 令顛倒衆生
雖近而不見 衆見我滅度 広供養舎利 咸皆懐恋慕 而生渇仰心……」 白髪に尊き燈....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
とには赤木と俳談を闘わせた次手に、うっかり蛇笏を賞讃したら、赤木は透かさず「君と
雖も畢に蛇笏を認めたかね」と大いに僕を冷笑した。僕は「常談云っちゃいけない。僕を....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
るようである。こう云う傾向の存する限り、微細な効果の享楽家には如何なる彼の傑作と
雖も、十分の満足を与えないであろう。 ショオとゴオルスウアアズイとを比較した場....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
どうして相率て堕落に赴くかということを考えねばならぬ、 人間は如何な程度のものと
雖も、娯楽を要求するのである、乳房にすがる赤児から死に瀕せる老人に至るまで、それ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
李妻定所無し 西眠東食是れ生涯 秋霜粛殺す刀三尺 夜月凄涼たり笛一枝 天網|疎と
雖ども漏得難し 閻王廟裡|擒に就く時 犬坂毛野 造次何ぞ曾て復讎を忘れ....
「西航日録」より 著者:井上円了
知り、特にその賛を作りて余に贈る。 東西南北地互為中、時各有宜、春夏秋冬軌道之行
雖異、本源之証則同、先後聖之揆一、千万里之心通、薈諸哲心肝于一堂、鎔大地精英于一....