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離京
「離京〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
離京の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
キだわ」 情熱にふるえて、ウワゴトのようだった。 十一 長平の
離京は一週間ほどのびた。せつ子に全集の発行を許すについて、他の出版社との行きがか....
「田舎から東京を見る」より 著者:黒島伝治
か。 私は、バルザックとドストエフスキーが流行しだしたという言葉をきいてその頃
離京したのだが、いまでは、この世界第一流の作家もかえりみる者がすくなくなっている....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
しばしばだった。この辺の農村生活に不馴れな妻は、その度ごとに不如意がちな私たちの
離京生活をなげくのであった。 浩さんにそれが通ずるなんてことはありえない。平然....
「三国志」より 著者:吉川英治
一方、その後で。 諸軍の巡検から許都に帰ってきた郭嘉は相府に出て、初めて玄徳の
離京と、大軍を借りうけて行った事実を知り、 「もってのほか!」と愕いて、すぐ曹操....
「三国志」より 著者:吉川英治
つある」 「……あっ。それはいかん」 「な、なぜだ?」 「そのことも、それがしが
離京の際に、司馬仲達がくれぐれも警戒せよといっていました」 「なに。味方の勝つの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
でも、明日の行幸を拝してからの帰国と話はきまった。くれぐれ、その直後にはすばやく
離京するようにと、憲房は念を押した。伯父甥、それらの相談で夜をおそくした。又太郎....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の崇敬があり、上への越権は気にかかるらしい。 にもかかわらず、彼は師直へ、無断
離京の準備を命じた。 ひとつには、望んでいた征夷大将軍の補任が外れた業腹もあっ....