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離隔
「離隔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
離隔の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
いる。 私は従来の風景論者のように、火山ばかりを抽《ぬ》き出して、他の山岳から
離隔して、それを特色とすることを好まない、またこの頃の一部の若い人たちのように、....
「道草」より 著者:夏目漱石
然自分の家族と夫との関係を思い出した。両者の間には自然の造った溝があって、御互を
離隔していた。片意地な夫は決してそれを飛び超えてくれなかった。溝を拵《こしら》え....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
るごとくに話して行く様子が、いかにも自分の今いる温泉《ゆ》の宿を、浮世から遠くへ
離隔《りかく》して、どんな便《たよ》りも噂《うわさ》のほかには這入《はい》ってこ....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
と見る勇気がない、権田時介は余の顰《しか》む顔を見て「ソレネ、是が貴方と秀子とを
離隔する遮欄《しゃらん》です、それに反して私は、之がなくば秀子を我が物とする事が....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
たしなみをも忘れて、看守の影の遠ざかれるごとに、先生先生|何故《なにゆえ》にかく
離隔《りかく》せられしにや、何とぞ早くその故を質《ただ》して始めの如く同室に入ら....
「地上」より 著者:島田清次郎
しますのよ」 お光は顔を伏せずにいられなかった。お光は自分の心に不可抗な不安と
離隔と、一切を知るものの寂しさを感じて来たからだった。(天野の妻が自分に似ている....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。 幼年学校生徒や士官候補生に特別の軍服を着せ、士官候補生を別室に収容して兵と
離隔し身の廻りを当番兵に為さしむる等も貴族的教育の模倣の遺風である。速やかに一抛....