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「難件〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

難件の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ばこそ行き得ると知った人も、横に波動するを横から見たところを紙面に現わすは非常な難件故、今日とても東西名手の作にこの古エジプト画と同様、またほぼ相似た蛇を描いて....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た。何の必要もなき事にかくまで辛苦したは驚くほかなく、一たびやり掛けた事はいかな難件をも仕遂げるが面白いと見ゆ。これ人間のほかに見ぬところである。誰も見て居ると....
十二支考」より 著者:南方熊楠
誓書を預かり屋根裏に納めた。その後天魔に乗ぜられて犬鬱憤を生じ、われは一切家外の難件に当り、家を衛《まも》り盗を捍《ふせ》ぎ、風雨に苦しんで残食と骨ばかり享《う....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
近頃お話にならないお取持ちを頼まれたものだが、どちらもどちら、まあ何という難物と難件を一緒に背負いこんだことか、ばかばかしいにも程があると、一時は呆れ返ったが、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を大いに繁殖させ、下水の掃除を一手受け持ちと任じたらよいようだが、帝都復興以上の難件だろう。ついでに述ぶるは、予往年『ネーチュール』と『東洋学芸雑誌』へ出した通....
丹下左膳」より 著者:林不忘
家に、泰軒が寄寓してからまもなくだった。山田奉行忠相の器量を試みるにたるひとつの難件がもちあがったのは。 そのころ松坂の陣屋に、大御所十番目の御連枝《ごれんし....