難戦[語句情報] »
難戦
「難戦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難戦の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
。止むなく退却したのであったが、もし、此の時田原坂を占領していたならば、田原坂の
難戦は起らずに済んだかも知れない。 薩軍もまた、桐野は山鹿方面から、篠原は田原....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
山国兵部の謀で、奇兵に回ったものですから、ようやく打ち破りはしたものの、ずいぶん
難戦いたしたような咄を承りました。」 四月が来たら、というその月の末まで待って....
「李陵」より 著者:中島敦
た。乱闘数刻ののちようやく執拗《しつよう》な敵を撃退しえたが、確かに今までにない
難戦であった。遺された敵の屍体《したい》はまたしても数千を算したが、漢軍も千に近....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
にこういうときにはわれ鐘のような声で一同を制するのであった。野球試合のときどんな
難戦におちいってもかれはマスクをぬぎ両手をあげて「しっかりやれよ」と叫ぶと、三軍....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
も、無宿者の一人や二人、いくら気は立っていても斬りはすまい。が、何しろ小川以来の
難戦苦戦だ、大砲《おおづつ》小筒で追い打ちかけられている最中だ、そこへからんで来....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
も、無宿者の一人や二人、いくら気は立っていても斬りはすまい。が、何しろ小川以来の
難戦苦戦だ、大砲《おおづつ》小筒で追い打ちをかけられている最中だ、そこへからんで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、この子を乱軍中から救い出すためにずいぶん苦労をしたらしい。父子のすがたにその
難戦苦戦を通って来た状がそのまま出ていた。しかし脇屋義助は、ここへ来るとすぐ兄へ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
母坂では、高ノ豊前守(師久)以下、一族、部将格二十何名かを、いちどに亡うなどの大
難戦もあった。 見かねたのである。尊氏がついに令を出した。 「ひとまず、短慮な....