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難業
「難業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難業の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
積むべき贖罪《しょくざい》のあまりに小さかった彼は、自分が精進勇猛の気を試すべき
難業にあうことを祈っていた。今目前に行人が艱難し、一年に十に近い人の命を奪う難所....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、仕事もすこし重って来たとき、いざ沖へ更に、ということはどんな者にとっても一つの
難業です。芸術家は、自身に破産を宣告しなくてはならず、仮にその勇気はあったにしろ....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
? 当分ここはおまえのおるべき場所ではないのじゃ。おまえが娑婆《しゃば》で大きな
難業に耐えるように、今わしが祝福してやる。おまえはまだまだ長い修行をすべき運命な....
「日本男子論」より 著者:福沢諭吉
れば、随分容易なる脩業《しゅぎょう》にあらず。即ち木石《ぼくせき》ならざる人生の
難業ともいうべきものにして、既にこの業を脩《おさ》めて顧みて凡俗世界を見れば、腐....
「俗臭」より 著者:織田作之助
の暮に、彼のところへ、長崎県五島沖合にある沈没汽船売り込みがあった。引揚げ操作は
難業で、悪く行けば投資金丸損とされているのだ。それをやろうというのである。人々は....