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難波津
「難波津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難波津の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
幼少の修理と変りがない。自分が絵解《えど》きをした絵本、自分が手をとって習わせた
難波津《なにわづ》の歌、それから、自分が尾をつけた紙鳶《いかのぼり》――そう云う....
「死者の書」より 著者:折口信夫
分のまだ曾て覚えたことのない感激を、力深くつけ添えて聞かした。 ともあれ此上は、
難波津へ。 難波へと言った自分の語に、気づけられたように、子古は思い出した。今日....
「源氏物語」より 著者:紫式部
りましたのに、またお手紙で仰せになりましたので恐縮いたしております。まだ手習いの
難波津《なにわづ》の歌さえも続けて書けない子供でございますから失礼をお許しくださ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
師の浜というのである。「御津」は難波の湊のことである。そしてもっとくわしくいえば
難波津よりも住吉津即ち堺であろうといわれている。 一首の意は、さあ皆のものども....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
のぼりけるうまのはなむけに 天皇の御《み》さきつかへてたづがねののどかにすらん
難波津に行《ゆけ》 すめらぎの稀《まれ》の行幸《いでまし》御供《みとも》する君の....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
る気づかいもあるまいと、三人は辻に立ってその行きさきを評議した。侍従はともかくも
難波津へ逃げ下ろうと言った。采女は伯耆の大山の霊験者のもとへひとまず落ち着こうと....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
は、女給同盟の人々よりさらに勇敢に清元でも歌っている調子で演説を始めた。 「――
難波津の蘆辺の千鳥泣きくれて――」 ここまで言うと隅ッこにいる青年が美しい声に....
「古事記」より 著者:太安万侶
遊ばそうとして、お召《め》し上げなさいます時に、太子のオホサザキの命がその孃子の
難波津に船つきしているのを御覽になつて、その容姿のりつぱなのに感心なさいまして、....