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難点
「難点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
説に代わるもの/時間概念の進化/地球上に生命の成立/原始生成か、外からの移住か/
難点/この問題に対する哲学者の態度/キューヴィエーの大変動説/これに関するフレッ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
る。そして、その推定が、伸子の露出的な失神姿体と撞着するところに、この事件最大の
難点が潜んでいるのではあるまいか。
十三、動機に関する考察
すべてが、遺産を....
「密林荘事件」より 著者:海野十三
用意したのが当人であるか、それとも他の者であるかが明瞭でない。それからもう一つの
難点は、その密林荘が密林中の一軒家であって、附近に家もなく、人の通行もあまりない....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
必要であるが、指導書を精読することは一層大切である。 それは問題の所在と、その
難点とを突き止め、これが解決の方法を示唆するものだからである。たとい満足な解決が....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。たゞ法廷へもちだす前に検事が被告を訊問しているイキサツがハッキリ分らないだけが
難点である。こういうものも公開したらどうだろう。 政界、官界、財界などの裏面の....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ればよいか判らなくなりました。所詮人間として僕が弱かったのです。愛情の生かし方に
難点があったのです」 犯罪に至る原因の一つとして「現実的な見方で見ると、たとえ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
「そんな商売があるのか?」 「からだがじくじくするのと、眼がくらむほど臭いのが
難点だが、ほかにうるさい相手はいないしさ。時々、泥鼠が頬つぺたへぶつかるぐらいな....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
分らぬわい」「頭髪を切ったは何のためか? 威嚇のためか意趣斬りか? これが第二の
難点でござる。武辺者はいったい何者か? 浪人か藩士かその外の者か? これが三つ目....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
踏んだ」君に対し、いきなり、「流露感」を欠いているなぞと、個人的にとりあげるべき
難点とはいえない新劇全体の傾向を指摘しているのは、どういうわけか、というにあるか....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
てその特長を強化する。その折れ目、耳を立てたのを角山という。角背の腔背は耐久力に
難点がある。余程優秀な技術が要る。角背の、特に硬直背は釘とじ式のものに適応するわ....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
うにもすることが出来なかったのであろう。これは本格探偵小説を書くものの常に出逢う
難点であって、本格小説に手をつける人の少ないのはこれがためであるとも言える。 ....
「謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
罎の指紋が大原のでないとすると、中島のかも知れません」 「そこだよ君、この事件の
難点は、とにかく鑑識課の鑑定を待とう」 「何故、大原の握っていた手巾を谷村にお見....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
にも常に深甚の注意を払われ、同君発表の「草創考」では、従来非再建論者にとって最も
難点であった日本紀の記事に対して、鋭利なるメスを振るわれたのであった。同君は群書....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
分の品物がいちばん見つけやすいだろう、というふだんならば納得のいく考えが、隠れた
難点をもっているように思われた。 「だって、わしは火夫でさあ」と、男はいった。 ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
いたしまするとお。」と一々に演説口調でいう。 私は貼紙の傍まで行って、朱筆で、
難点に傍線を引いて、何かと指摘しては、こうむつかしくしてはいけないかなとも考えさ....