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難陀
「難陀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難陀の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
るものである。彼はまず水浴している。それから乳糜《にゅうび》を食している。最後に
難陀婆羅《なんだばら》と伝えられる牧牛の少女と話している。
政治的天才
....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》じゃ。世尊《せそん》さえ成道《じょうどう》される時には、牧牛《ぼくぎゅう》の女
難陀婆羅《むすめなんだばら》の、乳糜《にゅうび》の供養《くよう》を受けられたでは....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
えたと禅宗徒は確言している。かれらの言い伝えによれば、禅の始祖迦葉はその奥義を阿
難陀に伝え、阿
難陀から順次に祖師相伝えてついに第二十八祖|菩提達磨に至った。菩提....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いしゅら》の形をして見せました。またそろそろと懸《かかり》の槍を入れたその眼は、
難陀竜王《なんだりゅうおう》の眼のように光ります。「エエ」と言って飛び上る時は、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
あぬたっち》等四竜王、地中を守護し、一切の河を出だす、流れ注ぎて竭きることなし、
難陀《なんだ》優波
難陀《うばなんだ》二竜王、山中を守護するが故に、諸山の叢林鬱茂....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
方』に婦人は寺で天女、宅で悪魔、牀《とこ》で猴と誚《そし》り、仏経には釈尊が弟の
難陀その妻と好愛甚だしきを醒《さ》まさんとて彼女の瞎《めっかち》雌猿に劣れるを示....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
金蔵は我を忘れて見上げ見恍《みと》れていました。 竜神の社には八大竜王のうち、
難陀竜王《なんだりゅうおう》が祀《まつ》ってあります。 こんな山奥に竜神を祀る....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
わ。私、ひとりで阿難って自分に名前つけてるの(実は今ふと思いついた名前なのだ。阿
難陀は男だったかしら)」 「どうして」 「何となく」 仁科六郎は両腕に力をいれ....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
湯婆に触って見ると未だ冷めずにいる。観念のつながりは、所詮僕の妻は、天竺のむかし
難陀の妻|孫陀利のようには行かぬということに落ちて行った。しかし大迦葉は、清浄な....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
した名と解せられる。百済はすでにこれより先百二十余年前、枕流王の元年に、胡僧摩羅
難陀によって仏教が伝えられていたのであったから、この頃法師君の名があってもしかる....