雨晒し[語句情報] » 雨晒し

「雨晒し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雨晒しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の潮」より 著者:伊藤左千夫
なっているに心づき、思わず念がはいって見ておったのである。 「こんな立派な建築を雨晒しにして置くはひどいなあ、近郷に人のない証拠だ、この郡の恥辱だ、随分思い切っ....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
。ある生徒が北山の狼の話を私にした。その足跡は里犬よりも大きく、糞は毛と骨で――雨晒しになったのを農夫が熱の薬に用いる。それは兎や鳥なぞを捕えて食うためだという....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
節を思い出しては口ずさみながら、彦兵衛は旅籠町の庄助屋敷の前を通りかかっていた。雨晒しの高札が立っている。見慣れてはいるが何ということなしに眼に留まった。 ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の画は椿岳の名物の一つに数えられていたが、惜しい哉羽目板だから破損したかあるいは雨晒しになって散三になってしまったろう。幸い無事に保存されていても今戸は震害地だ....