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雪と墨
「雪と墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪と墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中西氏に答う」より 著者:平林初之輔
と解釋されたら、こんな下らん論爭は起らずにすんだろう。ところが氏はどうしたものか
雪と墨、鷺と烏ほど似もつかぬ「失業勞働者」という「概念」を「ごろつき」という現實....
「坑夫の子」より 著者:葉山嘉樹
ハムマーの、蝶バルブや、外部の鉄錆を溶け込ませているのであったから、それは全く、
雪と墨と程のよい対照を為した。 印度人の小作りなのが揃って、唯灰色に荒れ狂うス....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しかるに、形こそムク犬を髣髴《ほうふつ》するものがあれ、その心術に至っては、
雪と墨と言おうか、月と泥と言おうか、ほとほと呆《あき》れ返るばかりであるのです。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
げいばんぱん》ねえ、何ひとつおできにならないということはなし、そりゃアあたしとは
雪と墨、月とすっぽんほども違いましょうともさ。せいぜいお大事になすっておあげなさ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
にも、ポッと桜いろに染まった。
でも、源三郎様は、この植木屋とは月とすっぽん、
雪と墨《すみ》、くらべものにならない武骨な方に相違ない……。
オオ、いやなこっ....
「たましいの教育」より 著者:羽仁もと子
の十分にととのっている家の子供とは、言葉でも動作でも、その鵜呑みにしているものが
雪と墨ほどちがうので、一方はいかにも上等の人らしく、一方は下等に見える。幼児をみ....