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「雪中梅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪中梅の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
亜から帰国の船中、コロムボと新嘉坡の間で死んだとある。去十日の事。 馬琴物から雪中梅型のガラクタ小説に耽溺して居た余に、「浮雲」は何たる驚駭であったろう。余は....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
佳人之奇遇」、「東洋之佳人」、矢野竜渓の「経国美談」、「浮城物語」、末広鉄腸の「雪中梅」、「花間鶯」、木下尚江の「良人の自白」、「火の柱」、内田魯庵の「社会百面....
文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
の所謂《いわゆる》開化期の文学活動だけであったのではなかろうか。「佳人之奇遇」「雪中梅」等の筆者達は、福沢諭吉を新時代の大選手として、急テンポに欧化し、資本主義....
今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
接な政治経済の網目の中からは外へ押し出されてしまっていた。つまり「経国美談」や「雪中梅」の翻訳文学が一方にあり、福沢諭吉の新興ブルジョアジーの啓蒙者としての活動....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
、大胆にも芝居の記事で埋めて、演芸を復活させようとつとめた。 そのうち、かの『雪中梅』の作者|末広鉄腸が、『朝日新聞』に書いた。また服部誠一翁がいろいろなもの....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
では貸本屋が車を引いてまわって来るので、それをよく借りて読んだ。「佳人の奇遇」「雪中梅」「経国美談」等、おもに政治小説であった。 同時代に在学した人では、金子....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
みて覚えている。また一度はやはり雨を冒して夜明け前に出かけてゆくと、その狂言の「雪中梅」が俄かに興行中止を命ぜられたというので、そのまますごすごと引返したことも....
四十年前」より 著者:内田魯庵
も自由であって、大抵|操觚に長じていたから、矢野龍渓の『経国美談』、末広鉄腸の『雪中梅』、東海散士の『佳人之奇遇』を先駈として文芸の著述を競争し、一時は小説を著....