雪割草[語句情報] » 雪割草

「雪割草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪割草の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
グーンの面や、そこを浮いて行く材木を照らした。川岸の腐った落葉の下から白い小さい雪割草の花が開いている。 源がジャケツに腹がけ姿でトビ口に靠《もた》れながら或....
午後」より 著者:宮本百合子
云う話をきいたので今年に別れるのはつらくない。 どっかから、お歳暮に福寿草と、雪割草の盆景をもって来た。 生れて始めて雪割草を見た。 大変可愛らしい花だ。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ああでもそれは風とも云えないほどの大気のうごきです、が、そのそよめきは、雪の下の雪割草に、不思議な歓喜を覚えさせました。雪割草は今世界が創ったというように自分の....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ない間柄だったのです。私は、出発の朝――それが六つの三月でしたけれども、二人には雪割草の花束を贈り、また二人からは、頭をなでられたのを、記憶しております。ところ....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
草津温泉を出発して一里半、真っ白に聳える白根火山を行く手に見る香草温泉あたりに雪割草が咲いていた。雪解け頃というけれど、香草温泉からの登りは、流石に未だ雪が深....
みつばちのきた日」より 著者:小川未明
雪割草は、ぱっちりと目を開いてみると、びっくりしました。かつて、見たことも、また....