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「雪掻き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪掻きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
気をさっぱりさせてから、本当にご相談しましょう」 河岸には二人並んで歩ける程、雪掻きの開いた道が通り、人の往来は稀だった。 二歳のとき母に死に訣れてから、病....
」より 著者:宮本百合子
折れて、藍子は湯島天神の境内に入って行った。大鳥居から拝殿へ行く石畳みの上へ一条雪掻きでつけた道がある。本殿から社務所のようなところへ架けた渡殿の下だけ雪がなく....
ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
洪水の奥に、ダブル・カラーの男が胸から上だけ出して立っている。男の手にある小型の雪掻きのような道具が小銭をのせて引込み、新聞と釣銭をのせてふたたび現れ、活溌に印....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
実に何とも言えない此の世に嫌気がさします。 冬中はまだいいのです。伯林の市中で雪掻き人夫を使います。これは体さえ丈夫なものならどうにか割込めます。ですから私た....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
状を取るつもりだがその免状を取ってからにしても殆んど就職の当てはない。道路工事や雪掻き仕事があればいつでも学校を休んでその方へ行く。けれども僅かながらも資本をお....
」より 著者:永井荷風
う》、鳶の清五郎は鳶口《とびぐち》、折から、少《すこし》く後《おく》れて、例年の雪掻きにと、植木屋の安が来たので、此れ亦《また》、天秤棒に加わる事となった。 ....