雪晴[語句情報] » 雪晴

「雪晴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪晴の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
く、幽かな音も聴き取れなかった。定刻の時間になったので私は帰った。 あくる日は雪晴れの冴えた日であった。昨日から何となく私の心にかかるものがあって私は今までに....
石狩川」より 著者:本庄陸男
手伝いにまいりますゆえ」 「はい、はい、それにしても、いずれは今明日のこと、この雪晴れの間に、祐吉めをちょいとトウベツまで走らせようかと存じます、せめては、戸田....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
れたでしょう。 ――染や、今日はいい天気だ、裏の山から隅田川が幽に見えるのが、雪晴れの名所なんだ。一所に見ないかって誘うんですもの。 余り可懐しさに、うっか....
四十八人目」より 著者:森田草平
てしまった。そして、もう二度とは立ち上らなかった。 十三 明くる日は雪晴れのうらうらした日和であった。その日一日じゅう、小平太はどこをどう歩いていた....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
っと拍手《かしわで》をうち、茶屋の婆へ愛想よく声をかけてから、崖っぷちへ行って、雪晴れの空の下にクッキリと浮き出した筑波山の方を眺めていた……。 茶屋の婆が、....
幼年時代」より 著者:室生犀星
あった。私はそういう姉の使用物をみるごとに、姉恋しさを募らせた。 私はある日、雪晴れのした道路をシロをつれて、いそいで行った。私はひそかに姉の嫁った家の前を通....