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「雪江〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪江の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
。学校の生徒だそうだが、折々日曜にやって来て、よく叔父さんと喧嘩をして帰って行く雪江《ゆきえ》とか云う奇麗な名のお嬢さんである。もっとも顔は名前ほどでもない、ち....
少年時代」より 著者:幸田露伴
、中徒士町に居た時に祖父さんが御歿なりになったこと位のものです。 六歳の時、關雪江先生の御姉様のお千代さんと云う方に就いて手習を始めた。此方のことは佳人伝とい....
恋愛曲線」より 著者:小酒井不木
れてから始めて経験するほどの、胸の高鳴りを覚えつゝあるのだ。君が結婚しようとする雪江さんは、僕もまんざら知らぬ仲ではないから、君たちの永遠の幸福を祈ってやまぬ僕....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
いう時に、平田篤胤没後の門人が諸藩の中にもあると考えて見たまえ。あの越前藩の中根雪江が、春嶽公と同藩の人たちとの間に立って、勤王を鼓吹してるなぞは、そのよい例じ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
鉄胤先生なぞの意志も、政治を高めるというところにあったろうし、同門には越前の中根雪江のような人もあって、ずいぶん先生を助けもしたろうがね、いかな先生も年には勝て....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
の顔と衝着《ぶつか》った。是が噂に聞いた小狐《おぎつね》の独娘《ひとりむすめ》の雪江さんだなと思うと、私は我知らず又固くなって、狼狽《あわ》てて俯向《うつむ》い....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
まいと俊雄がどこか俤に残る温和振りへ目をつけてうかと口車へ腰をかけたは解けやすい雪江という二十一二の肌白村様と聞かば遠慮もすべきに今までかけちごうて逢わざりけれ....
蒼白い月」より 著者:徳田秋声
れないはずであった。 しかしそのことはもう取り決められてしまった。桂三郎と妻の雪江との間には、次ぎ次ぎに二人の立派な男の子さえ産まれていた。そして兄たち夫婦の....