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雪沓
「雪沓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪沓の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黴」より 著者:徳田秋声
姿をここに見つけたのは、心嬉しそうであった。 二十一 腕車からじきに
雪沓ばきで上って来たM先生は、浅い味噌濾し帽子を冠ったまま、疲れた体を壁に倚りか....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の涙ぐましい犠牲の生活は、実にその時を境界として始められたのでした。或る年の冬は
雪沓を穿いて、吉備国から出雲国への、国境の険路を踏み越える。又或る年の夏には焼く....
「雪渡り」より 著者:宮沢賢治
ぴかしています。 「堅雪かんこ、凍《し》み雪しんこ。」 四郎とかん子とは小さな
雪沓《ゆきぐつ》をはいてキックキックキック、野原に出ました。 こんな面白《おも....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
「磐城紙」の名で知られます。 会津の山々は雪の多いところとて、藁で出来た雪踏や
雪沓や、曲木の※や形の面白いのを見かけますが、かかる品を求めるには一番山奥の檜枝....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
向うの靴屋ぐらいだよ。少し内地とちがうようだな。」 「しょうがねえでさあ。あんな
雪沓なら何処にだってありまさあね。」とN老人。 「とにかく、お昼餐でもやるか。」....