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雪泥
「雪泥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪泥の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
夕方、水車の道に沿った例の小さな教会の前を私が通りかかると、そこの小使らしい男が
雪泥の上に丹念に石炭殻を撒《ま》いていた。私はその男の傍に行って、冬でもずっとこ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
…」
といったが、兵助は、そこをはずして去る気にはなれなかった。伝七郎の足が、
雪泥の中へ、火をすっかり踏みつぶし、武者ぶるいしながら廂の下から出て行くのを見届....
「旗岡巡査」より 著者:吉川英治
、物々しげに脚絆までつけているのだ。朝から駆け廻っているらしい疲れた顔や背中に、
雪泥が刎ねあがっているのも凡事の姿ではなかった。 その前に平伏して、謝り入って....