雪礫[語句情報] » 雪礫

「雪礫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雪礫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
に船尾を蔽う煙に向って投げつけた。 これは思い懸けなくいい方法だった。煙はこの雪礫《ゆきつぶて》に遭って、動揺を始め、或る箇所では薄れた。それに力を得て、ドレ....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
、脱兎のように逃げ出した。とたんに「かっ」という気合が掛かり、傘の武士の右手から雪礫が繰り出された。 手練の投げた雪礫は砲弾ほどの威力があり、それを背に受けた....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
ばならないのに、俊吉は別に怪まなかった。それは、懐しい、恋しい情が昂って、路々の雪礫に目が眩んだ次第ではない。 ――逢いに来た――と報知を聞いて、同じ牛込、北....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
へ逃げて行った。 追手は漸次に人数を増して、前から後から雪を丸めて投げた。此の雪礫を防ぐ手段として、重太郎も屋根から石を投げた。雪国の習として、板屋根には沢山....