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雪見酒
「雪見酒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪見酒の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
れたんだ。そして、その船によって、最も重大な利害を感ずるはずの船主は、今その宅で
雪見酒を飲んでいるのであろう。その二十人の不払い労働から、蓄《た》めて経営してい....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
慶、いずれも、このあたりの長屋に住んでその日暮しの貧病に悩む浪人である。原田から
雪見酒の使いを受けて、今宵だけでも大みそかの火宅からのがれる事が出来ると地獄で仏....
「現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
補作品としてはただ一人も「細雪」を推薦しなかった事実である。炬燵《こたつ》の中の
雪見酒めいた文学の風情は、第二次大戦後の人類が、平和をもとめ、生活の安定をもとめ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
尾主膳だけは残って、彼等の出て行く後ろ影を見送っていましたが、 「酒だ、前祝いの
雪見酒」 神尾主膳はそれから酒を飲みはじめたが、雪見の酒よりか、何か心祝いの酒....
「高尾ざんげ」より 著者:豊島与志雄
雪を蹴立てて駆けつけてきたのよ。」 「まだ降ってるの。」 「降った方がいいわね。
雪見酒、今夜はあたしにも飲まして頂戴。」 日本酒とウイスキーとのちゃんぽんには....
「三八九雑記」より 著者:種田山頭火
としての全人となられることを祈願してやみません。 今年はよく雪が降りましたね、
雪見酒は樹明君と二人でやりました。雪見にころぶところまで出かけました。 燗は焚....
「山吹」より 著者:泉鏡花
なさい。だが、いまの一合たっぷりを、もう一息にやったのかい。 人形使 これまでは
雪見酒だで、五合一寸たちまちに消えるだよ。……これからがお花見酒だ。……お旦那、....