雲の上人[語句情報] » 雲の上人

「雲の上人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雲の上人の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
の功も見えぬ愛慾 古風作者の書そうな話し、味噌越提げて買物あるきせしあのお辰が雲の上人岩沼子爵様の愛娘と聞て吉兵衛仰天し、扨こそ神も仏も御座る世じゃ、因果|覿....
源氏物語」より 著者:紫式部
を口ずさんだ。 「いとどしく虫の音《ね》しげき浅茅生《あさぢふ》に露置き添ふる雲の上人《うへびと》 かえって御訪問が恨めしいと申し上げたいほどです」 と....
織田信長」より 著者:坂口安吾
だけれども、たまには米もたらふく食いたいし、冬には温いフトンも慾しいじゃないか。雲の上人とは、よく言った。雲の上へまつりあげられて、薄いフトンで寒風をしのぎ、あ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
即かせ給うは、天の日を嗣ぐということにて、天津日嗣といい、また宮仕えし給う人を、雲の上人といい、都を天といい、四方の国、東国よりも、西国よりも、京へ上るといえり....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
しきをがみ見まつる 隠士も市の大路に匍匐《はらばい》ならびをろがみ奉《まつ》る雲の上人 天皇の大御使《おおみつかい》と聞くからにはるかにをがむ膝をり伏せて ....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
分の向上を怠らなかったものである。金屋子さんの氏子の金掘も、金が出来れば手もなく雲の上人を令夫人とすることが出来るのは、必ずしも明治大正の現実ばかりではない。そ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かり欣しがってしまい―― 「よしよし。花は高嶺の雲さむからめ……か。これはいい、雲の上人も、ぎゃふんであろう」 と、結び封にして、墨菊太夫の手へわたした。そし....