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雲仙
「雲仙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雲仙の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
松倉|重次は惰弱の暗君で、徒らに重税を縦にした。宗教上の圧迫も残虐で宗徒を温泉(
雲仙嶽)の火口へ投げ込んだりした。領主の暴政に、人心離反して次第に動揺し、流言|....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
造っているのが瞬間ごとにより広く見晴るかせるようになって行くのが愉快だった。私は
雲仙を思い出したが、タオルミーナの景観は
雲仙よりも遥かに大きく、打ち開けて、明る....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
彦山というものにいつか異常な興味と親しみを見出す様になってしまった。 彦山には
雲仙程の雄大も、国際的なハイカラ味も近代的な設備もない。彦山は天狗の出そうな感じ....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
るだけだが、あとは九州が切支丹の本場だから主として九州で行われた。 熱湯責めは
雲仙で行われたが、今はもう熱湯責めのできるような場所はないようだ。蓑踊りは人間を....
「エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
あなたさまは日本人でしょう、オホホそれならお行きにならない方がお幸せですわ。……
雲仙の旅館の女中は手を振った……。日本人は相手にされませんよ、靴をみがこうとなさ....
「天草の春」より 著者:長谷健
圧に抗した、切支丹宗徒の情熱が、じかに感ぜられる思いがする。 鬼池あたりからの
雲仙が、もつともよい、というさる歌人の随筆を読んだことがある。なるほど晴れ渡つた....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
が、面倒臭いからそういう病気の描写は、一切抜きにしよう。 「出かけていったのは、
雲仙です。詳しくいうと、長崎県の南高来郡ということになりますが、別段友達がいたわ....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ことは、卍字も十字架も異なる所はなかったのである。 これは三好さんの話である。
雲仙の国立公園のゴルフ場では、たった一つだけ困ることがある。あの山の烏は横合から....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
しようと思うのに似ている。恩給で食えるものならあと三十年、有明海のトッポ貝相手に
雲仙のふもとでゆうゆう暮らしておりたいのであろう。 トウエンメイ(陶淵明)とい....