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「雲山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雲山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
した。 私は初めてこの山に登る者です。案内者は当然の順序として、まずわたしを白雲山の妙義神社に導きました。社殿は高い石段の上にそびえていて、小さい日光とも云う....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこへ投げ出して、立ち上ります。 額堂を出たがんりきを先登に、南条らの一行は白雲山妙義の山路へ分け入ったが、下仁田街道《しもにたかいどう》の方へ岐《わか》れる....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
君が、いかに私を愛してくれるかを知っている、諸君もまた私の心を知っているだろう、雲山煙水相隔つれども一片の至情ここに相許せば、わかれることはなんでもない、私を思....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
当はつかず、旁々それでは、と早速|爺をお頼み遊ばすことになりました。 府中の白雲山の庵室へ、佐助がお使者に立ったとやら。一日|措いて沢井様へ参りましたそうでご....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
六月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(国立公園小豆島の坂手港棧橋及洞雲山全景(1/3)、碁石山全景(2/3)、雪の志賀高原(3/3)の写真絵はがき)....
上野」より 著者:永井荷風
交ヘ、不忍池ハ其ノ西南ヲ匝《メグ》ル。満湖悉ク芙蓉ニシテ※々タル楊柳ハ緑ヲ罩ム。雲山烟水実ニ双美ノ地ヲ占メ、雪花風月、優ニ四時ノ勝ヲ鍾《アツ》ム。是ヲ東京上野公....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
ある事をここに告白して、同君に敬意を表するものである。 豊後臼杵在深田村に、紫雲山満月寺の遺蹟というのがある。山によった所で、かつては大きな寺院があったとみえ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
らぬ」 と、軍兵衛がいう。 「てまえの師は、越前の人、川崎鑰之助と申し、上州白雲山に籠って、一機軸を開いたと、伝書にはあるなれど、実は天台僧の東軍坊なる人から....
三国志」より 著者:吉川英治
を降りて、その手を取り、 「かねて、大夫のご高名は、雷のごとく承っていましたが、雲山はるかに隔てて、教えを仰ぐこともできなかった。しかるに今日、お国へ還りたもう....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、山陽道筋の茶筅とは、相変らず上人を祖述し、空也流の本山たる京都四条坊門なる、紫雲山光勝寺との因縁を保っておった。 空也は下層民を率いて、ただに念仏を唱えしめ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
るいは朱房の十手を携えて捕方を勤めたりなどしても、依然として京都四条坊門空也堂紫雲山光勝寺の門流と称しているのをみても察せられる。そして自分は、この種の仏弟子を....