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「雲際〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雲際の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
。停※而矚目。万象帯晴暉。聴黄鳥宛転。観落英紛霏。行尽平蕪遠。題詩古寺扉。孤愁高雲際。大空断鴻帰。寸心何窈窕。縹緲忘是非。三十我欲老。韶光猶依々。逍遥随物化。悠....
運命」より 著者:幸田露伴
堪へむ、 何ぞ必ずしも 知音を求めんや。 俯しては観る 水中の※、 仰いでは覩る雲際の禽。 真楽 吾 隠さず、 欣然として 煩襟を豁うす。 前半は巵酒 歓楽、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たよ」 腰から下に、子供たちが群がったところを見ると、与八の巨躯《きょく》が、雲際《うんさい》はるかに聳《そび》えているもののようです。 「お人よしなんて言う....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の山巒《さんらん》が左右に走る。遠くは飛騨境《ひだざかい》の、槍、穂高、乗鞍等を雲際に望むところ。近くは犀川《さいがわ》と、天竜川とが、分水界をなすところ。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
そうして、人が来る来ると呼んでいる。果してその方角から来る人があるならば、それは雲際から降りて来る人でなければならぬ。 甲板に立つ人が幾つの眼を集めて見たから....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の人里へ向けて飛び狂って行くようでしたが、そのうちに姿が見えなくなったのは、遠く雲際に飛び去ったわけではなく、近く胆吹の山中へ舞い戻ったわけでもなく、どこをどこ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の帰路、馬上より遙かの空を眺めますと、世界第一のゴーリサンガの高雪峰の巍然として雲際に聳え千古|不磨の姿を現わして居るのを看て大いに感じたです。今や人間界の煩悩....
西航日録」より 著者:井上円了
用う。 三十日(日曜)午後、驟雨一過。その翌日はすなわち十二月一日なり。早朝、雲際に山影を認む。これアンナンの南端なり。ホンコン以来、日一日より炎威相加わり、....