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「零度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

零度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
な法則に従うガス塊は、一般にある限界によってその外側を限られ、そこでは温度が絶対零度まで降下しており、そこから内側へ行くほどだんだんに温度が高まり、そうして各点....
単独行」より 著者:加藤文太郎
がないので山へ登れない日は殆んどない。気温はこの山行で十一月三十日夜常念の小屋で零度(降雪中)翌十二月一日大天井岳頂上で零下五度(晴、強風)であった。また初冬の....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
四月なら吹雪さえしなければ、摂氏の零下六度ぐらいで、大して下りはしない。小屋なら零度か一度ぐらいで楽に寝られる。 雪があまり積った小屋で焚火すると、つぶれる恐....
火星探険」より 著者:海野十三
トン技師。重力中和機を調整するのだ。着陸用意。舵を下げろ。五度へ下げろ。それから零度へ戻せ……」 マートンが、油をはねとばしながら駈け出した。 「……大きな密....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ながら黒焼になるなんて、情けない事には是非ならないで欲しいよ」 そうして、夜は零度をくだる沙漠の旅がはじまった。万物声なくただ動いているのは、二人の影と頭上の....
獄中消息」より 著者:大杉栄
うだ。されば寒いと言っても大がい四十度内外のところを昇降しているぐらいのもので、零度以下に降ったのはただの一度、例の慄え通しに慄えていた時のみだと思う。 しか....
猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
もすうとも云わない。しかし両者の近づくのが早くて摂氏六百度、七百度の鉄がいきなり零度の氷に接触すると騒動が起る。 水の中に濃硫酸をいれるのに、極めて徐々に少し....
方則について」より 著者:寺田寅彦
たのとでも若干の相違がある。また温度をいったん百度まで上げて十度に冷却したのと、零度から十度まで温めたのとでも同じではない。かくのごとき履歴の影響は厳密に云えば....
凍雨と雨氷」より 著者:寺田寅彦
いる、その雨と雪の境界に沿うて帯状をなした区域が凍雨や雨氷に見舞われている。この零度等温線とほぼ並行して風の境界線があり、その以北は北がかった風、以南では南風が....
話の種」より 著者:寺田寅彦
はずである。炭酸瓦斯などは通常の温度でも圧縮すれば液化するが、空気のごときは摂氏零度以下百四十度という極寒に会わぬといくら圧縮しても液体にならぬ。近来瓦斯を液体....
生不動」より 著者:橘外男
た君太郎に促されて、私もようやく座敷へ戻って来たが、酷寒北海道の真夜中はおそらく零度を五、六度くらいは下っていたろうと思われる。 今までは気もつかなかったが、....
西航日録」より 著者:井上円了
観あり。 季節まさに五月中旬に入らんとするに、当地の気候なお寒く、夜中は寒暖計零度に下降し、朝来街上に結氷を見る。昼間も北風ときどき寒を送りきたり、日本の三月....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
思う。光線列車の窓からは決して首や手を出さぬこと、首や手を出すことがあれば、絶対零度の空間を通過する場合に、冷気のために凍え落ちてしまう恐れがある」 火星行の....
粉雪」より 著者:中谷宇吉郎
って降って来るのである。これが普通は牡丹雪となる。風が無くて気温が高く雪の結晶が零度に近い温度にあると、触れ合った時|容易《たやす》く付着するので雪片は大きくな....
アラスカの氷河」より 著者:中谷宇吉郎
の気温の高いことが、アラスカの氷河の特徴であって、氷河の氷自身の温度は、ほとんど零度に近い。こういう氷河は、流動しやすく、流下の速度も大きい。流下速度の正確な測....