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零時
「零時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
零時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
遊びに来り、夜遅くまで、二人で将棋をパチクリパチクリやっておったが、時刻は夜半の
零時か
零時半頃であったろう、吾輩はなんでも香車か桂馬をばパチリッと盤面に打下《う....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
田義延《はったよしのぶ》という巡査なり。渠《かれ》は明治二十七年十二月十日の午後
零時をもって某町《なにがしまち》の交番を発し、一時間交替の巡回の途に就《つ》ける....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
容態は」 「間もなく絶命しましたよ。とうとう一言も口を利きませんでした。……午前
零時三十五分でしたがネ」 「ほほう、そうですか。これが金という男ですか。やあ、こ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
日に焼けた由。二・二五爆撃はかなりひびく。 三月九日 ◯去る三月五日、敵は午前
零時から二時まで、十機が一機ずつ帝都へ侵入した。めずらしいことである。 その翌....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
れから、少くとも十二時頃まではあの露地にも通行人がありますから、結局時間の範囲は
零時から三時頃までの間に限定されますね」 「私もそう思います。それから被害者が寝....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ァウスト中の一章を記せる紙片を拾う。その間室内には被害者と鎮子のみなり。
七、同
零時頃。被害者洋橙を喰す。
なお、鎮子、易介、伸子以外の四人の家族には、記述....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
った時刻――それは多分正十一時頃らしいが、小林さんがそのすこし前から始まって午前
零時半頃までのこの一時間半ばかりの間、決して主人のところへ行って彼を殺さなかった....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
だった。この物語は、その和島丸の無電室からはじまる。―― ちょうど時刻は、午前
零時三十分。 無電機械が、ところもせまくぎっちりと並んだこの部屋には、明るい電....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
の技手となって赴任する第一の午前。」 と俯向いて探って、鉄縁の時計を見た。 「
零時四十三分です。この汽車は八分に着く。…… 令嬢の御一行は、次の宿で御下車だ....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
摘むと、それは、紙芯に銀紙を被せた柔かい紐だった。 その時窓外からボンと一つ、
零時半を報らせる沈んだ音色が聴こえた。それは朔郎の室に適わしくない豪華な大時計で....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
摩居士に兆候が現われたので、盤得尼と浄善が夢殿の中へ連れ込み、盤得尼は油時計に、
零時の目盛まで油を充たして点火し、夢殿を出たのが
零時五分。そうすると、扉を出ると....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
……?」 と考えたが、ああ、冴子かとすぐ判った。 「今、何時ですか」 「只今、
零時三十分でございます」 「ありがとう。すぐロビイへ行きますから」 信吉は赧く....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ら、身も魂もこの世のものとは思われぬ。右に左に、折り返し、繰り返して山頂に攀じ、
零時三十五分、三角点の下につき、ほっと一息つく。標高約二千九百四十米突。峰頭平凡....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
残る荷物に死の予感――、宮地(仮名)夫人謎の死』という題で、 『四月二十五日午後
零時三十分神戸発の急行列車が東京駅に着いて乗客は全部降車したが二等車の中に、パラ....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
の茂吉の葉書がある。その一通は、スタムプによると、昭和十一年の一月三十一日(午後
零時――四時)で、富士山を図案化した赤色の壱銭五厘切手の貼ってある、「石見国府址....