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雷名
「雷名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雷名の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
、どうぞお心安く願います」 蟠作「初めまして、手前は蟠作と申す者、予《かね》て
雷名|轟《とどろ》く文治郎殿、どうか折《おり》があらばお目に懸りたいと思っていた....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
と云わせてくれよう。ついでに県下の警察と新聞社の眼球を刳り抜いて、押しも押されぬ
雷名を轟かしてくれよう。 ……事件の内容は極めて簡単である。 去る十一月三日....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
年、当時彼の著書は既に各国語に翻訳せられ、彼の学説は既に一世を風靡《ふうび》し、
雷名|轟々《ごうごう》、天下何人といえども彼の名を知らぬ者はなかったのである。 ....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は社会風刺で大カット、「彼の場合」(日活)は貞操観念を無視するからというので、「
雷名」(新興)は不孝な子を殺して無罪になるのが道徳に反するというので撮り直し、等....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
粥河氏よりの頼みで、届かんながら僕が媒妁役を仰せ付けられて、予てこの浦賀に於ても
雷名轟く処の石井氏の妹御、願っても是れは出来ん処をお母さまもお妹御も御得心で誠に....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
、日記に見えるが、これは多分粟屋の紹介によったものであろう。 実隆の交遊広く、
雷名の僻陬《へきすう》まで及んでおったことは、日本のはてから彼を尋ねて来る者の多....
「闘牛」より 著者:野上豊一郎
ウシンという若い美しい尼は修道院を脱け出して女|闘牛士《トレロス》になり、全国に
雷名を轟かした後、晩年はまた尼僧生活に帰ったといわれる。 残酷性は闘牛の蔽うべ....
「接吻」より 著者:神西清
った)、しかも女性の存在を遠方から嗅ぎ当てるという勘と能力をもって、旅団じゅうに
雷名をとどろかせている人物だったが、その時くるりと後ろを振返りざま、こう言った。....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
知られているこの御隠居はまた、雷親爺と仇名された喧《やか》まし屋として文字通りの
雷名を仲間うちに轟かせていた。しかもいまやその雷が黒雲踏み外して、真っ逆様にガラ....