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電信
「電信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
く焼き払って、昼に返す訣《わけ》には行きますまい。ちょうどそれと同じように、無線
電信や飛行機がいかに自然を征服したと云っても、その自然の奥に潜んでいる神秘な世界....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
れる外《ほか》には、真直《まっすぐ》な家並は廃村のように寒さの前にちぢこまって、
電信柱だけが、けうとい唸《うな》りを立てていた。彼れと馬と妻とは前の通りに押黙っ....
「二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
は、瓢箪を宿とする。こちとらの雀は、棟割長屋で、樋竹の相借家だ。 腹が空くと、
電信の針がねに一座ずらりと出て、ぽちぽちぽちと中空高く順に並ぶ。中でも音頭取が、....
「古狢」より 著者:泉鏡花
血の池で、白魚が湧いたように、お藻代さんの、顔だの、頬だのが。 堤防を離れた、
電信のはりがねの上の、あの辺……崖の中途の椎の枝に、飛上った黒髪が――根をくるく....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
っ、とその手を出すほどの心になると、橋むこうの、屋根を、ひょいひょいと手踊り雀、
電信柱に下向きの傾り燕、一羽気まぐれに浮いた鴎が、どこかの手飼いの鶯交りに、音を....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
十七です。私は逓信省に勤めた小官吏です。この度飛騨の国の山中、一小寒村の郵便局に
電信の技手となって赴任する第一の午前。」 と俯向いて探って、鉄縁の時計を見た。....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
白くなって顕れる時は、耶蘇の看板の十字架てったやつにも似ている……こりゃ、もし、
電信柱で。 蔭に隠れて見えねえけれど、そこに一張天幕があります。何だと言うと、....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
ではない、骨まで、ぐなぐなに酔っているので、ともすると倒りそうになるのを、路傍の
電信柱の根に縋って、片手|喫しに立続ける。 「旦那、大分いけますねえ。」 膝掛....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
。 「気を付きょうぞ。少い人、落ちまい……」と伸上る。 「大丈夫でございますよ。
電信柱の突尖へ腰を掛ける人でございますからね。」 「むむ、侠勇じゃな……杖とも柱....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
の影いと明きに、行燈の燈幽なれば、その果物はみな此方より小く丸く黒きものに見ゆ。
電信の柱長く、斜に太き影の横うたるに、ふと立停りて、やがて跨ぎ越えたれば、鳥の羽....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
飛騨の山で見た日には、気絶をしないじゃ済むまいけれど、伊勢というだけに、何しろ、
電信柱に附着けた、ペンキ塗の広告まで、土佐絵を見るような心持のする国だから、赤い....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
他所の別荘の刎橋が、流の半、岸近な洲へ掛けたのが、満潮で板も除けてあった、箱庭の
電信ばしらかと思うよう、杭がすくすくと針金ばかり。三角形の砂地が向うに、蘆の葉が....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
うとする意思はなくても、自然とそう感じられて来るのでございます。近頃は現界でも、
電信とか、電話とか申すものが出来て、斯うした場合によく利用されるそうでございます....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
)Milan.(イタリア)市の名。 ムンツの金属 Muntz metal. 無線
電信および電話 Wireless telegraphy and telephon....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、自然会戦前兵力集結主義としなければならなかったのである。 モルトケ時代は既に
電信採用せられ、鉄道は作戦上最も有利な材料となり、かつまた兵力増加、各兵団の独立....