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電動
「電動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電動の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
目なのは主人である。「君の論文の問題は何とか云ったっけな」「蛙の眼球《めだま》の
電動作用に対する紫外光線《しがいこうせん》の影響と云うのです」「そりゃ奇だね。さ....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
いう、本能的な欲求を持っているんだ。 そして、労働者は、生きたまま、何万馬力の
電動機によって運転されている「挽《ひ》き肉器」の中へと、スクルーコンベーヤで運び....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
丸いスイッチ・ヘッドをパチンと上に倒した。とたんに地下室の何処かでウウーンと低く
電動機の起動する呻り声が聞えてきた。僕はそこで穴から腕を抜いた。そしてヨロヨロす....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
まわり、変圧器の下に手をさし入れて掌を油だらけにしたり、丹念にボールトをはずして
電動機を解体したりなぞやっていました。それでも彼が探し求めるものはないらしい様子....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ージを交換し合ったばかりだった。 「何処へ行くのであろう」 清二は推進機に近い
電動機室で、界磁抵抗器のハンドルを握りしめて、出航命令が出た以後の、腑におちない....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
れました。そこで永年貯蔵して置いたニシキヘビ消化液をタンクへ入れて密封をすると、
電動仕掛けで同心管――それは襞をもった人造胃腸なんですが、その胃腸を動かし始めた....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
を蓄電池の一点張りにするてんで、誠に結構な話だが、その実験をするたんびに、船中の
電動力を吸い集めて、電燈を薄暗くしちまったりヒューズを飛ばしたりするのには降参さ....
「火星探険」より 著者:海野十三
ルトまであげろ。……発電機がこわれたっていい。あと五分間もてばいいんだ。……第三
電動機、回転をあげろ。三千八百回転まで、油圧を上げろ……」 老博士の声は、まる....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ような臭いだ」 そのとき、彼は、やっと気がついた。ロータリー車を手許へひきよせ
電動機の上にさわってみると、 「あつッ」 手がつけられないように熱い。そして、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
それにひきかえ、鉄塔の中を上下しているエレベーターとか、これ等のものを動かす発
電動力室などはすっかり完成していて、三千人の技師職工たちに手足のように使われてい....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
電気按摩器械、これは以前から我邦へも渡っている。槌のような形をした物の中に小さい
電動器があってこれが回転すると槌がブルブルふるえる、そこで槌の頭を肩なり腰なり、....
「狂馬」より 著者:佐左木俊郎
。 斜坑は、動物の通路を第一の目的として掘られたものであろう。炭坑に蒸気機関や
電動機の採用されていなかったころ、人間の肩や背の他には、馬が一切の労働力を供給し....
「美味い豆腐の話」より 著者:北大路魯山人
どっこい、そうはいかない。今日では水明の都でも、水道の水と変わり、豆をすることは
電動化して、製品はすべて機械的になってしまったのみならず、経済的に粗悪な豆(満州....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
な微妙な複雑音と、製紙特有の清らかに爽かに鮮かな芳香と気品とを発して、目に見えぬ
電動力の表象体そのものとしての、絶間なき活動を続けているのである。 何とまた其....