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電報為替
「電報為替〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電報為替の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
、のこされた子等のために最善をつくすのが彼に対する義務だと思っています。そして、
電報為替で千円送ってくれた。その金は、手紙より早くモスク※へついていた。礼のハガ....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
から顔を出してマジマジと見ていた記憶なぞがハッキリと残っている。 父が東京から
電報為替で金一円也を送って来たのもその頃であったという。 広崎栄太郎という父の....
「出奔」より 著者:伊藤野枝
はN先生、一通は光郎、あとのはねずみ色の封筒に入った郵便局からのだ、あけて見ると
電報為替だ。N先生から送ってくだすったもの、先生からこうしてお金を送って頂こうと....
「中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
。国男がいそいで引かえし、特急に間に合わせようとしたが到頭駄目であったので、金は
電報為替にして送り、紙入その他は又別に送ったりした由。この秋、父は何年ぶりかで、....
「佳日」より 著者:太宰治
うも億劫で出来ないたちなので、そのままにして置いた。ところへ、突然、れいの電報と
電報為替である。命令を受けたのである。こんどは私も働かなければならなかった。私は....
「日記」より 著者:宮本百合子
に於て、今までよりはっきり分った。 八月二十七日(日曜) 午前中、父上から来た
電報為替をとりながら、古本みたいな『あらくれ』を四十八銭で買って来た。暑い、蝉が....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
ain you arrive on. Smith. 「金、言って来ただけ今日正午
電報為替で送った。乗って来る汽車を知らせよ」というのだ。 この事実は、新聞が拾....
「野宿」より 著者:山之口貘
来ず、なんだか、頼りなく気の毒なおもいをさせられたのである。まもなく、六拾円也の
電報為替が届いた。亀重君の家では、大騒ぎをしているに違いないとおもいながら、ぼく....