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電報用紙
「電報用紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電報用紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疲労」より 著者:国木田独歩
之助《かめのすけ》。一人は正午《ひる》前から来ている客である。大森は机に向かって
電報用紙に万年筆《まんねんぴつ》で電文をしたためているところ、客は上着を脱いでチ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書翰箋、封筒、
電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものはいっさい無い。 それであるから....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
の心はすこしも愉しくはない。
――スグコイカネイルカ
蒼《あお》ぶくれのした
電報用紙が、ヒラヒラと私の頭に浮かんで来るのは妙だ。
馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿を....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
うようになりました。バンクス先生は、一日に二回も来ました。メグは、机のひき出しに
電報用紙を用意しました。 十二月一日は、冬らしい日で、風が吹き雪がふりました。....
「光は影を」より 著者:岸田国士
、あの療養所の病室の光景がありありと眼に浮かんだ。 彼は、すこしふるえる手で、
電報用紙をひろげた。が、電文は、意外な言葉でつゞられていた。 ――ミサキウシス」....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
、私を見くびって、ひどくおとなしい。 ――スグコイカネイルカ 蒼ぶくれのした
電報用紙が、ヒラヒラ私の頭に浮かんで来る。 馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿を千も万も叫....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
になったのか知りませんが、それには仏蘭西語で、ただ「承諾」の一語があるのでした。
電報用紙は桃色の縦四寸、横五寸余のもので、封筒にはいっています。千八百八十八年と....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
来ます。どうぞ、あなたの眼をふたつ貸してちょうだい。 と、走り書きをし、それを
電報用紙の中へ細長くたたみ込み、その表に、(茜《あかね》さま、これを読んでさしあ....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書翰箋、封筒、
電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものは一切ない。 それであるから、こ....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
キに立っていた外国帰りらしい美しい夫人が『電報を打って頂きたいのですが』と云って
電報用紙を私に渡し、そのまま食堂車の方へ行きました。小柄な方で、紫色のような服装....