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「電文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

電文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
とむ》らいもし、一家の善後ということも考えてみたかったのだが「スグカエレ」という電文に背《そむ》くべき何らの理由もなかった。 園は星野の手紙の下から父の手紙を....
第五氷河期」より 著者:海野十三
るといって、さし出した。 総監がうけとってみると、それは全部片カナで書いてある電文であった。その大意は、 「総監閣下よ。余は、最近の地球異変が、いよいよ近く第....
軍用鮫」より 著者:海野十三
と、蒋秘書官が、楊《ヤン》博士の長い袖を引いた。 「なんだ、なにごとか」 「電文によりますと、どうもトーキーのフィルムをそんなにじゃんじゃん消費せられては困....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
に拠《よ》る。それは差出人が匿名で、ただ“汝の崇拝者より”とあるだけであったが、電文は左のとおりであった。 “愛スルドレゴヨ、コレガ第二ノ警告! ゼ号ノ秘密ハ当....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
たときに、嫂の感情を和げる唯一つのものは、寄港地や船から打って寄こす、簡単な私の電文であったそうです。 其の年は不思議な気象状態で、七月の半を過ぎても、夏らし....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「はッ」伝令兵は、左手に握っていた白い紙をツと目の前に上げると、声を張りあげて、電文を読んでいった。「昭和十×年五月十五日午後五時三十分。第四師団司令部発第四〇....
怪星ガン」より 著者:海野十三
。ただいま突然、怪星怪光をあげて輝き、にわかにわれに接近す。われいまや怪星ガン』電文はここで切れております。 それいらい『宇宙の女王』号よりの無電連絡はとだえ....
地球要塞」より 著者:海野十三
それに、ここに信ずべき確証もある」 といって、元帥は、卓子《テーブル》のうえの電文|綴《つづり》の上に、大きな手を置いた。 「どうも仕方がないのだ。狙われるだ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
注視する。 「山岸さん。あなたは私の説に賛成せられるかどうかわかりませんが、この電文がまちがいないものとして、私が考えることは、竜造寺兵曹長の遭難した三万メート....
火薬船」より 著者:海野十三
あろうか。 これより一時間ほど前、船長は秘密符号から成る電報をうけとった。その電文によると“サイゴン港で、急に貨物船を雇う必要ができたから、海上において、至急....
怪塔王」より 著者:海野十三
だしてきた。 「なにか信号の意味でもわかればいいと思って苦心しましたが、たしかに電文をうっているのですが、符号がきれぎれになって、よく意味がききとれません。しか....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
本社からの秘密無電だ。えらいことになったぞ。これを読んでみろ」 「はい」事務長は電文を読みだした。 「貴艇内に、共産党員太平洋委員長ケレンコおよび潜水将校リーロ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
の救難信号です。そして、その信号の途中で、無電が、はたと切れてしまいました。この電文をごらんください」 と、無電員は、はあはあ息を切らしている。よほどおどろい....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
紙片は十数通の無線電信の受信紙であった。 大尉は一番上の受信紙の、片仮名文字の電文を口の中で読みくだした。 「ヒコートウノコージハオモイノホカハヤクデキアガル....
軍用鼠」より 著者:海野十三
面白くもない!) 面白いのは、その早朝税関吏ワイトマンに対して本部から打たれた電文であった。 「昨夜ノ密輸真珠ハ、時価四十万るーぶりニ達ス。貴関ノ報告数ニ2倍....