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「電熱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

電熱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
十三名が、学士会館の一室で会合した。会場は言うに及ばず、会館内の隅々まで、電球や電熱器をはじめ、館内に在るありとあらゆるものが厳重な検査をせられたのち、内外に私....
殺人の涯」より 著者:海野十三
がら、独り言を云った。 大きな金属製の桶に、その白い液体が入っていた。桶の下は電熱で温められている。ちょっとでも、手を憩める遑はない。白い液体は絶えずグルグル....
火星探険」より 著者:海野十三
にはこの空気服がスイッチ一つで温められるようになっていなければならない。いわゆる電熱服である。 普通の電熱服は服についている紐線の端のプラグを、艇内の配電線の....
大使館の始末機関」より 著者:海野十三
だかなあ、信用は出来ん」 「いや、これは確実だ。火薬炉の中につきおとして密閉し、電熱のスイッチを入れて、じゅうじゅう焼いてしまうのだ」 「本当にそのとおりいくの....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
できるし、服は金属製のよろいのように強いから、圧力にも耐えるし、また服の内がわは電熱であたためるようになっているから、からだが氷になる心配もない」 「ああ、それ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
始めて飛ぶ帆村荘六は、非常な奇異な思いにうたれつづけであった。 「寒くなったら、電熱服を着なさい。また呼吸困難になったら、酸素を吸入なさい」 山岸中尉は、成層....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
た。 下をみると、ピート一等兵が、汗ばみながら、しきりにハンドルをとっている。電熱器のおかげか、それとも地底深いせいか、車内は、かなりに温い。そのとき、パイ軍....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
踊る地平線 長靴の春 谷譲次 1 反照電熱機のような、香橙色の真ん円な夕陽を、地中海が受け取って飲み込んだ。同時に、い....
或る作家の厄日」より 著者:豊島与志雄
んだ。 「もういい。」とおれは言う。 それからおれは一人で、酒を飲みはじめた。電熱器を持ちこんで、日本酒の燗をするのだ。考えることも仕事の一種だと、さよ子にも....
朝やけ」より 著者:豊島与志雄
笥、鏡台、食卓、火鉢、其他一通りの器具が、ごっちゃに雑居している。おれと彼女は、電熱器のそばに一升瓶をひきつけ、飲みながら夜明けを待った。待つうちに酔いつぶれた....
発明小僧」より 著者:海野十三
円を投入し置くをよしとす。) 動物発電機 本器一台を備うるときは、シガレット電熱器を点火し得べく、二台を備うるときはスタンドを点火し得べく、もし十五台を備う....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
縫針の手を休めない。不足がちな足袋をせっせと綴くっているのである。傍に置いてある電熱器もとかく電力が不調で、今も滅えたようになっている。木炭は殆ど配給がなく、町....
昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
した。もしもし、じゃ、杉山さんにお言伝けを……。あ、もしもし、話し中……。えっ?電熱器を百台……? えっ? 何ですって? 梅田新道の事務所へ届けてくれ? もしも....
流刑地で」より 著者:カフカフランツ
というのは、受刑者はもう叫ぶこともできないのです。それから、ここの頭のほうにある電熱加温の鉢のなかに温かい米がゆが入れられます。受刑者は食べたければ、その鉢から....
海苔の茶漬け」より 著者:北大路魯山人
にもうまく焼けるものである。 焼きのりの専門家は、昔は備長炭であったが、今では電熱器で焼いていることと思う。 話は別になるが、焼き肉なども味をやかましく言う....