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電蓄
「電蓄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電蓄の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火星探険」より 著者:海野十三
に積んであった電気蓄音器をかけてみようといい出した。河合もそれにさんせいしたが、
電蓄がこわれていないかと心配した。ところが、やってみると器械はちゃんと廻り出して....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
いた。ピアノの鉄の棒が、ぐんにゃりまがって細い鉄線がぶつぶつ切れになっていたし、
電蓄も、
電蓄だと解らぬ位に残骸のみにくさを呈していた。本の頁が、風がふく毎に、ば....
「もう軍備はいらない」より 著者:坂口安吾
そのために職にありつける失業者や、今度という今度はギャバ族のアラモード、南京虫、
電蓄、ピアノはおろか銀座をそッくりぶッたくッてやろうと考えながらサツマイモの畑を....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
うす暗いところから返事があった。 「サト子なの?」 右手の壁ぎわに、三面鏡や、
電蓄や、レコードの箱や、雑多なものをかた寄せ、その反対側に、夜卓《やたく》とフロ....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
ベックや壺坂に出た男の人はみな原さんたちパレスの役員で、「買い物競争」には場内の
電蓄から笠置シヅ子の「買物ブギ」の※おっさんおっさんこれなんぼ――の唄が軽快に流....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
く舌を捲きましたが、娘二人は慣れ切ったもので、何の物|怯じするところもなく、私に
電蓄をかけて――父親が拵えたとかいう、電気代りの回転装置をかけて、耳慣れぬユーゴ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
パチンコ屋であった。あの旺んなザラザラ、ガチャンの金属音と、客呼びのメガホーンや
電蓄の喚きなど、神戸中の騒音をカン詰にして爆発しつづけているような音響である。 ....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
だ。私らは奥様がもてなすメロンやココアを味わいながら、ブルジェの作品を論じたり、
電蓄で雑音のないモーツァルトを聞いたりしばらく清談に時を過ごした。 快い酔い心....