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電話口
「電話口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電話口の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
今か今かと待っていましたが、ようやく昨日と同じ刻限《こくげん》になって、約束通り
電話口へ呼び出されました。しかし出て見ると泰さんは、昨日よりさらに元気の好い声で....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
飛びこんで、検事局の宿直室を呼んでみた。話中で暫く待たされたけれど、やがて向うの
電話口に現われたのは、思いがけなく次席検事の雁金浩三氏だった。 「……おお、君は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
懸かって来た。 「それどころじゃございません」支配人が泣かんばかりの声を出して、
電話口へ訴えていた。「ビール樽が、殺されちまったんです。ええ、男爵とは、違います....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
か、左手で圧さえている。 「はァ、モシモシ」 と、その美しいレビュー・ガールは
電話口の前で唇を動かした。 「ああ、もしもし」レビュー・ガールの電話に答えたのは....
「赤外線男」より 著者:海野十三
ものであった。 現場の落花狼藉は、ここに記すに忍びない。その代り検視の係官が、
電話口で本庁へ報告をしているのを、横から聴いていよう。 「……というような着衣の....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
楽屋に西一郎が来合せているとき、どこからともなく電話がジュリアの許に懸ってきた。
電話口へ出てみると、相手は覆面探偵の青竜王だといった。 「青竜王ですって。まあ、....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ソはいまわっていたのだった。 「事務長、機関部から電話です。一こくも早くあなたを
電話口へ呼んでくれといっています」 電話機のところまでたどりつくのに、また、な....
「地球盗難」より 著者:海野十三
、大隅学士のところへ三鷹村の天文台から至急報の電話がかかって来た。 彼は急いで
電話口に出てみた。 相手は、この前行ったとき馴染になった無線係の菅井という理学....
「春昼」より 著者:泉鏡花
下、高く響いたのは電話の報知じゃ。 これを待っていたでございますな。 すぐに
電話口へ入って、姿は隠れましたが、浅間ゆえ、よく聞える。 (はあ、私。あなた、余....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
いう予想もあって、博士は遂に電話を外へかけさせたのである。 劉洋行の店の者が、
電話口に出て来た。 「はいはい、毎度ありがとうござい。こちは劉洋行でございます」....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
で東京へ通ぜられた。いきなりこの変な報告をうけた東京がわでは、やっぱり変な人が、
電話口に出ていると思ったそうである。くどくどといくども説明をくりかえして、やっと....
「怪塔王」より 著者:海野十三
用事を話しあって、用を果すのが普通でありました。その電話さえ、時によると、博士が
電話口にあらわれて来ませんために、二日でも三日でも玄関にがんばって、いくども電話....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
ワフワと空中へ飛び出したのです」 「はッはッはッ」と軽蔑するような笑い声が向うの
電話口から聞えました。「人間が身体だけで空中へ飛び出すなんて、莫迦も休み休み言え....
「橋」より 著者:池谷信三郎
を愛しているのよ。この間、仲人の人がぜひその男のヴァイオリンを聞けと言って、私に
電話口で聞かせるのよ。お継母さんがどうしても聞けって言うんですもの。後でお継母さ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
方は帆村氏かという。大辻助手が、私は主人の帆村ではないと応えると、相手は帆村氏を
電話口へ出してくれといって、なかなか身柄を明かさない。そこで大辻はその由を帆村に....