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「電送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

電送の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
かすではない。そばかすよりもずっとずっと小さい斑点で、そしていやに黒いのである。電送写真というものがあるが、あの写真を空電の多いときに受信すると、画面におびただ....
断層顔」より 著者:海野十三
幕装置へ両眼をぴったりあてていた。これは相手の顔が見えるだけで、帆村の顔は先方へ電送されない。 碇曳冶の憤った面が、幕面にとび出して来た。 「折角だが、そんな....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
ケント老夫人が出てゆくところだった。酔っぱらいのリキーを座席にのこしたまま!……電送写真 (変なことをいう少年だ) 太刀川は、ふしぎに思った。 「お前は、何を....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ず武者ぶるいをした。 水原少佐は、無電班に命じて、この写真を即刻連合艦隊旗艦へ電送するよう命じた。 南シナ海の空気は、次第に重くるしさを加えた。 進退....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ろう。之は何も『朝日』に限った話しではないのだが、併し『朝日』はこの際徒らに携行電送写真機の独占ばかりを誇っているべきではなかったろうと思う。――尤も記者団が、....
変った話」より 著者:寺田寅彦
アの二千何百年前の無線光波通信機の原理と少しも変ったことはないのである。 写真電送機械の機構にもやはり同様な原理が応用されている。この場合には土器を漏れる水の....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
が、きっと父親が、フェルステッドの勝利を夢にでも見て、赤んぼの名で印度から賭金を電送したのだろう。大金と言わるべき程度のものだったから、それが二十五倍になって返....
話の種」より 著者:寺田寅彦
試みてみぬが多分同様の好結果を得る見込みだとの事である。 写真の無線電送 近頃写真電送という事が大分評判になったが、従来の法はみな電線によって電流....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
、私は新聞の構造がそれに似ると思う。言葉が云う言葉より、書く言葉、印刷する言葉、電送する言葉に転ずるにしたがって、それが美の世界に現われる時、常に意匠を変えてい....
芸術の人間学的考察」より 著者:中井正一
もっている。いう言葉より書く言葉に、書く言葉より印刷する言葉に、印刷する言葉より電送する言葉に、さらに真空管の言葉に転ずる言語型態の変遷は言語そのもののもつ情趣....
俗臭」より 著者:織田作之助
打った。実は、万一のことを慮って、船司には手切金を持参させていなかったのだ。金が電送され、千恵造に渡そうとすると、受とらなかった。自分が離婚するのではないから、....