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電離
「電離〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電離の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「遊星植民説」より 著者:海野十三
けられていない証明になる。然るに、わが地球からは、今日既にヘビサイド・ケネリーの
電離層を透過して、宇宙の奥深く撒きちらしている符号は日々非常に多い、短波の或るも....
「地球盗難」より 著者:海野十三
度八百キロメートルの向うにあった。それではもう成層圏なんか、とうの昔に飛び越し、
電離天井のE層やF層も突き抜け、その三倍も向うに居るのだ。しかも見ていると、佐々....
「北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
厚さを測定したり、あるいはまた近ごろ学界の問題になっている宇宙線に連関して空気の
電離状態を研究したりすることになっている。またチェリュスキン岬とレナ河口とにも観....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
を認める唯一の手段としては、この放射線のために空気その他のガスの分子が衝撃されて
電離し、そのためにそのガスの電導度にわずかながら影響し、従って特別な装置の鋭敏な....
「塵埃と光」より 著者:寺田寅彦
えば塵埃に光波が当った時に、光電効果のような作用電子が放散され、それが高層空気の
電離を起す事、それが無線電信の伝播に重大な関係を持ち得る事、あるいは塵が空中の渦....
「発明小僧」より 著者:海野十三
光の柱が立ったのは、上空にある強烈なる電気天井ヘビサイド層の電気を下へ導くための
電離柱です。これがために強烈なる電気が天井から下りて来る。下りて来るが早いか、も....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ある。 慎重に意見を闘《たたか》わせたすえ、これから一年間、研究室のレトルトや
電離函から離れ、四人の努力で一つでも多くの廃棄金山を復活させようと申しあわせた。....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
水の比例はどうか、海上の空気と砂漠の空気とのイオンの差はどうかとか、宇宙線による
電離作用は赤道部と磁極部の空気ではどうちがうかとか、水中に溶けた空気を超音波で引....