»
需
「需〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
需の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
プ島の住民は大部分野菜を作るのです。男でも女でも野菜を作るのです。」
「そんなに
需要があるものでしょうか?」
「近海の島々へ売れるのです。が、勿論売れ残らずには....
「片信」より 著者:有島武郎
の自覚が高まるに従ってこの傾向はますます増大するだろう。今の所ではまだまだ供給が
需要に充《み》たない恨みがある。しかしながら同時に一面には労働運動を純粋に労働者....
「星座」より 著者:有島武郎
《のど》の奥から手の出そうな渋い顔だった。発声蓄音機の方は成功したところが、そう
需用《じゅよう》のたくさんありそうなものではない。日本酒が高価になるばかりな時節....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
だ》えつ、辛くも立ち起がりて導けり。二間《ふたま》を隔つる奥に伴いて、内儀は賊の
需《もと》むる百円を出だせり。白糸はまずこれを収めて、 「内君、いろいろなことを....
「弓町より」より 著者:石川啄木
》へ、札幌から小樽《おたる》へ、小樽から釧路《くしろ》へ――私はそういう風に食を
需《もと》めて流れ歩いた。いつしか詩と私とは他人同志のようになっていた。たまたま....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
〕)もかつて宇宙開闢の問題に思い及んだことはないようである。 しかし、生活に必
需なものを得るための闘争がそれほどにひどくない地方では、既に遠い昔から、地球の起....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
行った。 この頃写真の現像、焼付、引伸ばし、みんな自分でやっている。 ◯陸軍軍
需本廠研究部へ売却することとなった学術書籍及び雑誌を、今日先方からとりに見える。....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
書館の設備と書店の用意とは自ずから異なってるから、丸善に備えつけた目録を図書館に
需めるは不当であろうが、日本の普通図書館には求められない特殊の外国書目が丸善には....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
数時間しかいられないのだとわかると、周章てざるを得ない。 僕は町へ出て、生活必
需品の買い集めに狂奔する決心になったが、いよいよそこで歯刷子はじめ二三の品物を買....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
子を見れば案外開けたる国にして生糸その他の物産に乏しからず、随て案外にも外国品を
需用するの力あるにぞ、外国人も貿易の一点に注意することと為りたれども、彼等の見る....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
らで、洗ってみれば殆んど何も残らず、今のうちの建て直しという意図からか、何かの軍
需工業を興すについて、まずその資金の調達、すなわち貸金の取立てに着手したとのこと....
「瘤」より 著者:犬田卯
がついたような次第――ところでその日も、相変らず瘤の代理で、こんどF町に出来た軍
需工場の落成祝いに招かれて行くところだったのである。 陽脚の早い冬のことで、い....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ループの一人として二葉亭とは学校時代からの親交であった。旧語学校廃校後はさらでも
需要の少ない支那語科の出身は皆窮乏していたが、殊に川島は『三国志』か『水滸伝』か....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
農民には低米価、中小企業者には重税、貿易政策においてはまったく計画性を持たず、特
需、新特
需に依存をしておるのであります。 吉田内閣の農業政策を見るに、米は統制....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
および地方官憲、民間団体等を総て統一指揮せしめる。 持久戦争であるから上述の軍
需品の他、連盟の諸国家国民の生活安定の物資もともに東亜連盟の範囲内で自給自足し得....