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震源
「震源〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
震源の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第五氷河期」より 著者:海野十三
予想もしなかったものがまじっていた。 「――このたびの地震は、全国的であります。
震源は、一カ所ではなく、同時に十数カ所にのぼるものと思われます。北の方から申し上....
「海底都市」より 著者:海野十三
てまだ一度も記録されたことのないほどの烈《はげ》しい海底大地震だった。そしてその
震源地《しんげんち》が、トロ族の棲《す》んでいる地帯のすぐ下、深さの距離でいって....
「私の覚え書」より 著者:宮本百合子
一致した。其故、私の見た時計に大した狂いのなかったことを信ずるなら、東京に近く、
震源地に近い湘南地方の方が逆に遅れて、強く感じたと云うことになるのである。 そ....
「ニッポン三週間」より 著者:宮本百合子
大断層の起った少しあと三島駅を通過した。 伊豆地方の大震災 惨たる各地の被害
震源地は丹那盆地 死者二百三十二名 伊豆震災救済策 震災地方の納税減免 ....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
大震火災記 鈴木三重吉 一 大正十二年のおそろしい関東大地震の
震源地は相模なだの大島の北上の海底で、そこのところが横巾最長三海里、たて十五海里....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
になりましたね。きのうの夕方の地震相当つよくお感じになったでしょう? 金華山沖が
震源地ですって。はじめの五時すこし過のとき、丁度夕飯をたべていて、段々ゆれ出すの....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
でない場合の記録の判断や、そういう事が主要な問題である。それから一歩を進むれば、
震源地の判定というような問題に触れる事にはなるが、更にもう一歩を進めるところまで....
「志士と経済」より 著者:服部之総
城|乗取《のっとり》策に応ぜんとするなど、水戸はさておき、とかく関東不穏の有力な
震源地は、織物業中心地帯と関連していた。 文久三年八月の天誅組挙兵に参画して戦....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っていた。一ときのまに異常な恐慌状態が洛内中に地鳴りをおこしていたのである。その
震源地とみなされたのは、当然、高ノ師直のやかたがある一条今出川の一郭であり、衆目....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
う現象の因をつくっておきながら、そんな白々しい嘯きをしているのである。マスコミの
震源地に住む白ナマズみたいに信平の顔が見えた。 これまでにも、文学碑というと、....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
だろうが、藤原氏の衰退にしても、平家、源氏の興亡にしても、ほんとは、この未開土が
震源地である。 ふつう、平家の爛熟、凋落を機として、伊豆の頼朝が起ってからの源....