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「震駭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

震駭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
。 ポオ ポオはスフィンクスを作る前に解剖学を研究した。ポオの後代を震駭《しんがい》した秘密はこの研究に潜んでいる。 森鴎外 畢竟鴎外先....
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
す」 それこそ、滝人一人のみしか知らぬ神秘だったと云えよう。あの――騎西一家を震駭《しんがい》させた悪病の印というのも、判ってみればなんのことはなく、むしろ愛....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
それから三十分ほどたった後のことであった。突如として非常警報がミルキ国の全土を震駭《しんがい》させた。すわ、何事であろう。 或いは高く或いは低く鳴奏される警....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ては学者的熱情が、この暴挙にとびこませたのだ。 これをアナウンスされた全世界は震駭した。各国の優秀なる新聞記者は、いずれも言いあわせたように、自国のテレビジョ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
露を始める。正義の同志よ、吾輩の云うことに耳を藉せ」 喚声は三度、市長室の壁を震駭させた。「謹聴謹聴」という。 「……昨夜のことだ。吾輩の邸は、恐るべき暴漢の....
蠅男」より 著者:海野十三
した。蠅男は電話でもってたしかに殺人を宣言したのだった。そしてその殺人は、満都を震駭させるほど残虐をきわめたものであるらしいことは、蠅男の口ぶりで察せられた。あ....
運命」より 著者:幸田露伴
を焚かしむ。李遠、丘福、薛禄燼となり、河水|尽く熱きに至る。京師これを聞きて大に震駭す。 七月、平安兵を率いて真定より北平に到り、平村に営す。平村は城を距る五....
碧眼托鉢」より 著者:太宰治
百姓、職工の芸術。私はそれを見たことがない。シャルル・ルイ・フィリップ。彼が私を震駭させただけである。私は、否、人々は、あらゆるクラスの芸術を、ふくめて、芸術と....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
明日は高清水を屠《ほふ》って終おうと氏郷は意を洩《も》らした。名生の一戦は四方を震駭《しんがい》して、氏郷の頼むに足り又|畏《おそ》るるに足る雄将である事を誰に....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
いって上陸したということになれば、そのニュースは、ビッグ・ニュースとして全世界を震駭し、奮わざること久しきイギリス軍も勇気百倍、狂喜乱舞いたしますよ」 「狂喜乱....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
メズと記入されたが、この男こそは稀代の兇賊として、また暴漢として中央|亜米利加を震駭させた危険人物だということも解って来た。けれども、ゴメズがカラタール氏に心服....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
どの烈々たる情熱ある精神の使徒を私は期待することを禁じ得ない。 当局及び諸宗は震駭した。中にも極楽寺の良観は、日蓮は宗教に名をかって政治の転覆をはかる者である....
猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
田方へ押し入り、松乃の片耳を切り取るぞよ」と威嚇して立ち去ったのであった。一藩が震駭し、数十人の捕り手を繰り出し、逃げ込み先の猿ヶ京の温泉をおっとり囲んだのは当....
新案探偵法」より 著者:小酒井不木
理試験はいわば純客観的に行い得るのであるから、自分が案出した方法は恐らく世界中を震駭させることが出来るだろうと、彼はひそかに得意になったのであります。 この名....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
利を追求してたちまち敵を屈服せしむる殲滅戦略により、革新的大成功を収め、全欧州を震駭せしめた。かくして決戦戦争の時代が展開された。 この殲滅戦略は今日の人々に....