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霊代
「霊代〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊代の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、天狗連の一派は筑波山の方に立てこもり、田丸稲右衛門を主将に推し、亡き御隠居の御
霊代を奉じて、尊攘の志を致そうとしていた。かねて幕府は水戸の尊攘派を毛ぎらいし、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
社中の発起になった条山神社を伊那の山吹村に訪い、そこに安置せられた国学四大人の御
霊代を拝し、なお、故翁の遺著『古史伝』の上木頒布と稿本全部の保管とに尽力してくれ....
「悲しめる心」より 著者:宮本百合子
妹の身を思えば涙は自ずと頬を下るのである。 今私の手元に残るものとては白木の御
霊代に書かれた其名と夕べ夕べに被われた夜のものと小さい着物と少しばかり――それも....
「南島譚」より 著者:中島敦
。 以後、私は度々魔除や祭祀用器具の類を彼に作らせた。小神祠《ウロガン》や舟型
霊代《カエップ》や大蝙蝠《オリック》や猥褻《わいせつ》なディルンガイ像などの模型....
「黄泉から」より 著者:久生十蘭
いた声でそういった。 「それはどうも、ごしんせつにありがとうございます。おけいの
霊代もありませんので、こんなみょうなことをやっておりますが、お差しつかえなかった....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
。首斬六右衛門が入ってきてお前の番だとつげる。脇間から出てよろめくような足どりで
霊代《たましろ》のほうへ進んで行く。眼の前に霞のようなものがかかってなにも見えな....