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霊位
「霊位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊位の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
役御免、隠居仰付けらる、というような事になり申すと、わしは構わぬが、八郎次どの御
霊位に対して御気の毒と思いまするのでな。物は相談じゃが、どうでおじゃるな、断じて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は透かし物のような鎧櫃の前立《まえだて》の文字に、ありありと、 「俗名机竜之助
霊位」 「おや――」 ――お雪はついに声をあげて叫びました。 ....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
産力を増加するの事に当らば、国恩の万々分の一をも報じ、且亡父母の素願あるを貫き、
霊位を慰するの慈善的なる学事の基礎を創立せん事を予め希望する事あるを以て、明治三....
「霊感」より 著者:豊島与志雄
下部に残して、地蔵の姿を浮き彫りにしたものです。そして片わきに、奉○○院○○信女
霊位、という文字が刻んでありますので、恐らく、墓碑を兼ねたもので、故人の冥福を祈....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
た。ただ霊前に線香は立てた。葬儀屋が持ってきた位牌に、自分で筆を執って、市木弘子
霊位と書いた。それから花屋に出かけてゆき、色とりどりの美しい生花を一対買った。が....
「春雪」より 著者:久生十蘭
のパリパリで、柚子の家の神棚には、八百万の神々のほかに、神格に昇進した一家眷族の
霊位《れいい》が、押せ押せにひしめいているという繁昌ぶりだった。 「無宗教って、....
「三国志」より 著者:吉川英治
って近い本道であったのである。 さて、彼は、徐州の牧となると、第一に先君陶謙の
霊位を祭って、黄河の原でその盛大な葬式を営んだ。 それから陶謙の徳行や遺業を表....
「三国志」より 著者:吉川英治
もし汝らをゆるさば百世の武門を廃らし、世の節義は地に饐えるであろう。さらに関羽の
霊位に対しても、断じて生かしておくことはできない。――関興関興、この仇二人は汝に....