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「霊光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

霊光の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
悉《ことごと》く神の表現でないものはない、我々はこれらの物の根柢において一々神の霊光を拝することができるのである。 ニュートンやケプレルが天体運行の整斉を見て....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
にも大宇宙と等しい可能性がある。極致を求めんとする者はおのれみずからの生活の中に霊光の反映を発見しなければならぬ。禅林の組織はこういう見地から非常に意味深いもの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ハで動物園を拝見したつもりで笑うて居るから埒《らち》が明かず。時に洞窟の上開いて霊光射下り諸鬼皆|※《おし》となり、尊者の創《きず》ことごとく愈《い》えて洞天ま....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
に又一ツ大きな瓢箪が添わるものだろうか、それとも北条氏|三鱗《みつうろこ》の旗が霊光を放つことであろうか、猿面冠者の軍略兵気が真実其実力で天下を取るべきものか。....
われを省みる」より 著者:宮本百合子
った大統一と同時に大分裂に支配されています。自然を征服し得たことは、人生に多大の霊光を与えた。四肢に集注されていた生活力は頭脳に分与されました。賢こくなった人間....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
は、色気もなく、慾気もなく、見得もなく、およそ出世間的に超然として、何か、未来の霊光を認めておるような男であったのを御存じでしょう。 なかなか以て、未来の霊光....
黒百合」より 著者:泉鏡花
のために造られた階梯であるように考えるらしく、絶望した窮厄の中に縷々として一脈の霊光を認めたごとく、嬉しげに且つ快げにいって莞爾とした。いまわの際に少年は、刻下....
日記」より 著者:宮本百合子
。 それだのに、弱いことは、他の暗示や影響を受け易く、共に生活する者が、平凡で霊光に満たない時、それを変えさせず、此方が逆に変えられそうになり、然も、批評的能....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
から放射して体の周囲に浮動している光の感じが実によく出ていると思う。しかもそれが霊光であって、感覚を刺戟する光でないことが描き出されている。だからこの光はきわめ....
芸術と国民性」より 著者:津田左右吉
うしてその作家の作品にはおのずからその国の古代芸術の面影が現われ、あるいは一道の霊光が両者の間に相感通するというようなこともあろう。しかし、そんな詮索は批評家の....
日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
二句にいいあらわされていることなのである。(これは『文選』に見えている王延寿の魯霊光殿賦のうちの辞句をとってそれを少しくいいかえたものであるが、このことについて....