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霊力
「霊力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊力の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
進する原動力は、この信仰により常に光明と安心とを与えられるからである。日本国体の
霊力が、あらゆる不足を補って、最終戦争に必勝せしめる。 最終戦争の必然性を宗教....
「骨董」より 著者:幸田露伴
術を真に能くした神仙であったのである。不換紙幣は当時どれほど世の中の調節に与って
霊力があったか知れぬ。その利を受けた者は勿論利休ではない、秀吉であった。秀吉は恐....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ロアムの池に往きて洗へ。彼則ち往きて洗ひ、目見ることを得て帰れり。」
耶蘇程の
霊力があるなら、巳代吉の唖は屹度癒る。年来眼の前に日々此巳代吉に現わるゝ謎を見な....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
の言葉をぶつけ合う」ような霊的交流をもって生活したが、やがて男はそのみこのような
霊力の女をすてて、別の女と結婚し、死ぬ。 龍江は、だが、男の結婚したことは知ら....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
とらえることも出来無かった。ただわずかに人の真心――誠というものの一切に超越して
霊力あるものということを思い得て、 「一心の誠というものは、それほどまでに強いも....
「水の女」より 著者:折口信夫
は、やっと知れる。それはこの語が禊ぎに関聯したものなることである。みぬまと若やぐ
霊力とを、いろいろな形にくみ合せて解釈してくる。それが、詞章の形を歪ませてしまう....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
い。それとも軽蔑してるのかい」 「むろん信心してるのさ。あの夫人にはたしかに妙な
霊力があるし、それに管長が弱年に似ず商売熱心なんだね。教祖が直々患者を診察するの....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
をきめると、わるびれない。サスケの後について、でかけた。とは云うものゝ、マニ教の
霊力よりも石川組のメリケンの方が魂を手ッとり早く抜きとる実力があるだろうから、才....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あたかも狼にノド笛をかみ殺されたかのような変死を致しておりますからで、ヤミヨセは
霊力によって信徒が狼に食い殺される様を演ずると承りましたが、何者か悪者がいてヤミ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
せる力があったら、オレの霊もひきずりまわして碁石ぐらい動かしてみやがれ。山の神の
霊力でオレの腕をネジ動かして四目おかせることができるかできないか、さア、やってみ....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
してこの作者は、もう長くは生きないであろうと、言われたのか? この老ピアニストの
霊力に訴えたものを、今度こそ仔細に、聞き質してみたいと思っているのです。....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
ても、猿殿はいったい、どうして、あんな予言をしたものか。初めは、猿殿に何か神秘な
霊力でもあるのではないかという風に考えていたが、それも猿殿の慈悲のほか何ものでも....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
ほとん》ど皆その能力を持っていたと一般には考えられて来ている。現在でも、指先から
霊力を放射して病気を治すという治療者が、白昼帝都の中で営業をなし、その信者はいわ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るではないか。 我らの信仰に依れば、人類の思想信仰の統一は結局人類が日本国体の
霊力に目醒めた時初めて達成せられる。更に端的に云えば、現人神たる天皇の御存在が世....