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霊化
「霊化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊化の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
心中立《しんじゅうだて》をしたのである。理想主義の生んだ「意気地」によって媚態が
霊化されていることが「いき」の特色である。
「いき」の第三の徴表は「諦め」であ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
を引くような容貌を持っていなかったが、祈祷と、断食と、労働のためにやつれた姿は、
霊化した彼れの心をそのまま写し出していた。長い説教ではなかったが神の愛、貧窮の祝....
「わからないこと」より 著者:宮本百合子
レイション》といっても、現わされる形は多様で決して中世の騎士的崇拝、または宗教的
霊化に限っていない。チェホフのような態度、モウパッサンの視野、ストリンドベルク、....
「日記」より 著者:宮本百合子
く掻きならされるあの三重音の偉力! 腕の力、筋肉的な力などと云うものが、不思議に
霊化されて居る云い難い優美さがあるではないか。 エルマンの、いかにも彼の金毛の....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
奇謌集』にはウツクシヨシと鳴くとある。近世の口碑においては筑紫の人旅に死し、その
霊化して蝉となってツクシコイシと啼くと、也有の「百虫賦」にはあるそうな。その筑紫....